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2008年4月 8日 (火)

卒業式の泣く場面

 卒業式といえば「卒業生を送る言葉」である。

在校生女子「お世話になったお兄さん」
在校生男子「お姉さん」

1年生佐藤君ソロ「入学式ではリボンをつけてくれました」
1年生鈴木さんソロ「なんでも聞いてねと言ってくれました」

 ソロと団体を織り交ぜて、在校生の贈る言葉が体育館に響く。
 ことばのリレーは寸分の狂いもなく続く。
 見ていて、その流れが心地よい。
 卒業生は、次第に感極まっていく。

 だが、そこには、とてつもない緊張感がある。
 特に、在校生でソロ台詞を任された子供のプレッシャーは大変なものだ。

 球技大会で2アウト満塁、カウント0-3の4球めを投げた、ソフトボール部のエース田中さんが味わったプレッシャーなど比ではない。

 小学校の時、そのソロ台詞がアサインされた。
 台詞は「遠征したソフトボール大会」

 前の台詞は、3年生女子、湯川さんの「楽しかった歓迎遠足」
 そこで0.5秒くらいの間をおいて、大声を張り上げるだけでよい。
 たいしたことはない。
 と言い聞かせた。

 それと同時に、たいしたことではない出番に気がゆるんだ。
 卒業式は文庫本を持ち込んで読むことができないので、人が話している時はいつも、空想の世界に遊んでいた。
 その日はやるまいと思っていたが、気がついた時にはもう 周囲の空気がおかしかった。

 広い体育館
 全校生徒と来賓を合わせて数百人。
 水を張った静けさ。

 あ、これはやってしまった
 そう感じた。
 しかし、断定ができない。

 この流れを止めているのは、他の誰かなのかも知れない。
 順番違いで台詞を言うのはかっこわるい。

 周囲を見渡した。
 すると、30人くらいの在校生が僕をにらんだ。
 ほっとした。
 あ、やっぱり僕か・・

 「遠征したソフトボール大会」

 また、そこから何事もなかったかのように、流れは続いていった。

 今どきの子ども達も、卒業式におけるセンチメンタルは変わらない。

まだまだ先かと思っていたのに、この曲を歌う日がもう来てしまいました。
うっ うっ

 ぷ、ぷっ
(男が泣くか)と笑いがこみ上げて来た。
 だが、周りの女性の親御さんが皆、もらい泣きしているので、慌てて腹筋に力を込めて、笑いをこらえる。
 マラソンのためにしている腹筋がここで役に立った。

 こんなことを言うと、人間見られるのだろう。
 でも、こんなこと言って、共感してくれる人にもいて欲しい。

 後で複数の生徒に聞いてみると、
「あそこは泣く場面だ」
「みんな笑っていた」
 と反応は二つに分かれた。

 ほっとした。
 一つに偏らないのはよいことだ。



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