ラーメンの歴史
ラーメンは日本で生まれた。
麺類はアジア大陸のどこかで生まれたのであろうが
「ラーメン」は日本で生まれた。
1872年
横浜の中華料理店街で支那そばが登場。
1922年
竹家食堂でこの食べ物が「ラーメン」と命名される。
店員の「好了(ハオラー=できたよ)」と言う言葉が命名のヒントになった。
昭和初期(昭和16年~1941年頃までか)までは支那そばと呼ばれていた。
支那は差別用語であるという人がいて、中華そばという呼称に移行していった。
1958年
8月25日、世界初の即席ラーメン「日清チキンラーメン」が初めて問屋に出荷された。
売価:35円
これにちなみ、8月25日は「ラーメン記念日」
開発者であり日清食品会長の安藤百福(あんどう ももふく)が自ら記念日とした。
発売当初チキンラーメンはお湯をかけて2分間で食べられた。
チキンラーメンの登場を契機として、それ以降はラーメンという呼称が定着した。
1971年
9月18日、世界初のカップ麺「カップヌードル」を日清が発売。
売価:100円
コンビニや大手スーパーの棚を巡る食品メーカーによる競争は激しく、売れ行きの出足が悪いとすぐ棚を外されてしまい、それは即生産終了につながる。
そのためメーカーは次々と新製品を開発しなければならない。
結局、万人受けする「UFO」や「ペヤング」などの無難な味付の商品が生き残り、個性の強い商品は短命に終わる。
1989年
カップ麺の出荷量が袋ものインスタントラーメンを追い越す。
カップ麺24.5億食、袋もの22.3億食
1994年
新横浜ラーメン博物館がオープン。
2007年
冬、原油高騰に伴う原材料価格上昇により、カップ麺、インスタントラーメンが一斉に値上げされた。
同じ満足度、満腹感を求める時、弁当、サンドイッチ、おにぎりに比べて圧倒的にカップ麺が安くつく。
これからインフレが進み、日本人の食卓が貧しくなっていく時、カップ麺はさらに食品全体の中でのシェアを伸ばすだろう。
2007年暮れの値上げ以降、店頭実勢価格で20円強の値上げとなっている。
原油先物取引で巨額の冨を得る富豪に、庶民が上納金を納めている現実は洒落にならない。
洒落にならないが、この現実に立ち向かうことは大変に難しい。
参考文献
「ラーメンマニアックス」アスペクト 1998年2月5日初刷
「竹家食堂」ものがたり 大久昌巳 杉野邦彦 角川書店 2004年2月初刷
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