私設エイド初体験 8km→12km
8→9km
天気予報では終日東北東の風。
コース図で確認したところ、折り返しまでは向かい風または横風。
折り返してからは追い風または横風となる。
体力がある前半が向かい風、疲れが出るところで追い風というのはありがたい。
いずれにせよ強い時間帯でも風速は4(m/s)。
2006年荒川で体験した 20m/sを超える風に比べれば、風のうちじゃない。
今日はパステルピンク、パステルブルーのシャツにCW-Xという出で立ちで、小ぎれいにまとめた女性が目につく。
中には「雪山登山か?」とつっこみたくなるような厚着のランナーもいる。
レースで汗を出して、ボクシングの試合にでも出るのだろうか。
ウェストポーチを背面につけている人が相変わらず多い。
お尻の上に荷物があって、よく走れるものだ。
初マラソンの時は「前につけたほうが、走りやすいですよ」と教えたくて仕方なかったが、3度目となると、他人のことはどうでもよくなった。
コスプレもちらほらと見かける。
タイガーマスク、アフロヘア、ピカチュウ・・・
この日見たベストコスプレは、コンプリートなメイドの女性。
しばらく見ていたかったが、とにかく速い。
あっという間に置いていかれ、見えなくなった。
皆に見せるために、わざと最後尾からスタートしているのではなかろうか。
9→10km
スタート地点では「5時間30分以内で走る人」プラカードの後ろに並んだ。
6時間制限のレースなので、後ろにはほとんど人はいなかったはずだ。
それなのに、これでもかというほど沢山のランナーに抜かれる。
走力のある人はゆっくり来て、号砲が鳴った時にはまだトイレの列に並んでいるのだろう。
自分も走力をつけて、一度そういうレースをしてみたいものだ。
そういえば、これまでのレースでは、後ろを振り返ったことがないことに気づいた。
そう思うと、無性に後ろを振り返ってみたくなる。
そこには、ランナーの長い列が続いているだろうか。
それとも、これだけ抜かれたのだから、もう誰もいないかも知れない。
怖いもの見たさだ。
だが、どちらかというと、縁起をかつぐ方だ。
ここで、後ろを振り返ると、何かよくないことが起きるような気がする。新しいことにはリスクが伴う。
振り返るのはやめた。
手袋に差し込んだペース表を取り出し、10kmの目標スプリットタイムを確認。
10kmのスプリット
目標 1時間25分
実測 1時間19分
スタートラインで8分あった貯金は、6分に減っていた。
10→11km
12.5kmだけは 2.5kmごとのエイドがない。
給水できないこの 5kmは辛抱のしどころ。
と思って走っていたら、私設エイドで飲み物を配っていたのでいただくことにする。
私設エイド初体験。
おじさんが紙コップに濃い味の烏龍茶を注いでいる。
マラソン中に宇烏龍茶というのは新鮮だった。
友人はかつてかすみがうらの私設エイドでお酒を振る舞われ、千鳥足で走ったという。
ただでさえ千鳥足の自分には、レース中の飲酒など考えられない。
速いランナーの力は底知れないものだ。
あれがウーロンハイだったら大変なことになるだろうと考えていたら、お礼の言葉を言い忘れた。
11kmあたりでお茶を出してくれたおじさん、ありがとう。
11→12km
徐々にコースの左右は人家が途絶え初め、それと同時に応援の人もまばらになる。
すると突然、後ろからきた大会車両が追い抜いていった。
こんなことが三度あった。
パイロンで区割りしているわけでもなく、空いているところを縫うように走る。
一度は真後ろにつかれて、ふり返った。
荒川と湘南ではこんなことはなかった。初めてのことに驚く。
今思えば、湘南国際マラソンのコースはとても統制がとれており、走っていて安心感があった。
ずっと片側2車線以上の道路ということもあるだろうが、箱根駅伝のコースでもあり、警備が手慣れているのかも知れない。
すべての沿道を警備やスタッフで埋め尽くすのは大変なことであり、過重になるほどに、それは費用に跳ね返る。これがほどよい市民マラソンなのだ。
■関東春大会の参加費比較(2008年大会)
かすみがうら 3,700円
荒川 5,000円
湘南 7,000円 *1
東京 10,000円
*1 湘南は30kmレースだったが、2007年のフルマラソン時と同じ参加費
5月5日につづく
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