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2008年5月24日 (土)

ライブアルバムは好きですか?

 ライブアルバムは好きではない。
 ライブとは生きていること。
 コンサート(またはライブ)会場において、目の前で演奏されるのがライブ。

 生きているものを録音したものは、ライブではなくレコード(記録)
 それを言うならば、ライブアルバムではなく、デッドアルバムだ。

 オリジナルアルバム(オリジナル曲をスタジオで録音し、編集する音楽群)とライブアルバムのどちらが好きだろうと考えてみる。
 オーディオセットや携帯音楽プレーヤーから流れて来る音楽であれば、断然、オリジナルアルバムを好む。

 ライブアルバムは余録だ。
 大好きな音楽家がライブアルバムを発売する。
 一挙手一投足を見逃したくないアイドルだから、聴かないわけにはいかない。

 初めて聞いたライブアルバムは「陽水ライブ戻り道」だった。
 テレビに出ない陽水が、日頃どんなふうに喋るのかが聞けて嬉しかった。
 だが、大人になって、自分のお金でライブに行くようになると、そういった興味は解消されている。

 初めて聞いた洋楽のライブアルバムは「クィーンライブキラーズ」だった。
 「100m先から聴いてもわかる」と言われた、オーバープロデュースなオリジナルアルバムで有名なクィーン。
 ライブではいったい、どこまでレコードに近い演奏をするのかに興味があった。
 それも、一度聴けば十分だった。

 長く活動を続けているアーティストが、2枚目のライブアルバムを出すことがある。
 だが、2枚目のアルバムには、もう期待感が残っていない。

 オリジナルアルバムを出さず、ライブアルバムを2作つづけて出すアーティストはいない。
 もし、そんなことが起きたら
「もう曲が書けないのだろうか?」
「レコード会社と何かトラブルがあったのではないか?」
 支持しているファンの中に、こんな疑問符が浮かぶ。
 ライブアルバムだけを出し続けるアーティストというのは成立しない。

 過去に買ったライブアルバムがいくつか、CDラックに入っている。
 だが、それをパソコン、ウォークマン、カーナビに録音して聴きたいとは思わない。

 かつて、ジェフ・ベックのライブ・ワイヤーが名盤と言われた。
 ギター演奏家である彼の音楽の特徴、選曲がベストであることが、名盤と言われたゆえんだろう。

 アイドルの音楽家、ベストの名演奏、ベストの選曲
 2枚組ではなく1枚もの。
 そういうライブアルバムならば、聴いてみたい。



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