デコ、マンUへ移籍
2004年7月22日発売「ワールドサッカーダイジェスト 2004年8月5日号」には、デコがポルトからバルセロナへ移籍したニュースが載っている。
刊行形態:月二回第1・3木曜刊
版元:日本スポーツ企画出版社
価格:570円
記事名:ビッグクラブの理想と妥協のシナリオ BARCELONA
内容:入団発表時のラポルタ会長との2ショット写真を掲載。
「引く手あまたのファンタジスタの獲得に成功」とキャプションがつく。
ただし、デコの影響力の大きさを予測した記述は皆無だった。
前回移籍の年もユーロ開催年。
移籍決定はユーロ終了後の7月だった。
それに倣えば、今回もデコの移籍先が判明するのは、ユーロ終了後の7月となるだろう。
チームが一丸となって戦っている時は、個人の話題を先行させない。それがデコの流儀。
移籍先を予測しよう。
最有力候補はマンチェスター・ユナイテッド
理由は2つ
・CLに勝ち、12月にCWCで来日する。
・デコが望むプレミアのトップクラブである。
デコはタイトルにこだわる男だ。
代表ではまだ「W杯」「ユーロ」のタイトルを獲得していない。
クラブチームでは「CWC」を獲得していない。
特に、2006年12月、決勝まで進んで涙をのんだCWCには、強い執念があるはずだ。
あとは、マンUが彼を必要とするかにかかる。
デコは「自分を必要とするクラブ」であることにも、こだわる。
CL決勝後、さっそくクリスチアーノ・ロナウドの移籍報道が出ている。ただし、ロナウドはメディアに残留を明言した。ロナウド、デコ、ナニのポルトガル・トリオが並ぶ2列めが、毎週見られるとなると、ポルトガル・ファンはこたえられない。もしも、ロナウドが移籍すれば、戦術面で、よりデコの必要性が高まる。
デコ、現在の契約は、2005年6月16日に更新したもの。
FCバルセロナと2009-10シーズン終了までの契約。残りは2年。
2008年8月で31歳を迎える年齢からして、さほど高い移籍金にはならないだろう。
第二の移籍候補はインテル
理由は2つ
・デコが先日、移籍候補は「プレミアかイタリア」と語っている。
・ポルト在籍時の監督 ホセ・モウリーニョが、インテルの監督に就任するとメディアが報じている。
先日、雑誌インタビューで、ユーロ2008の展望を聞かれたモウリーニョは、デコについて「欲しがらない監督はいないMF」と語り、依然として高い評価を与えている。
2003-04シーズン終了時、ポルトでCL優勝を果たし、チェルシーへ移籍したモウリーニョは、デコも連れて行くつもりだった。
しかし、デコは憧れのクラブであるバルセロナとの交渉を求め、バルセロナが応じた。
当時、バルセロナの監督フランク・ライカールトの第一声が「デコ?(獲得できるなんて)信じられない」だったのが、いかに急転直下のどんでん返しだったかを物語っていた。
モウリーニョがインテル監督となれば、デコがこだわる「自分を必要とするクラブ」の条件を最大限に満たすことになる。
ただし、インテル移籍の場合、いくつかの憂慮がある。
・これから、イタリア語を覚えるのが大変
・来シーズンにCLで優勝して、CWCに参戦できるのは2009年12月
そして、攻撃的なプレミアリーグに憧れるデコが、守備的なセリエAのスタイルを望んでいるとは思えない。
ということで、デコの移籍先はマンチェスター・ユナイテッドである。
結論は7月に出るだろう。
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