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2008年6月22日 (日)

デコのユーロ2008終戦

 デコのユーロ2008が終わった。
 スコラーリ、デコの優勝請負人コンビは、ポルトガル協会が掲げたベスト4入りという目標を達成できなかった。
 大会を2連敗、ドイツ戦で終えるのは、2006W杯とまったく同じ。

 不思議なほど、代表戦は過去の戦績(相性)に左右される。
 ポルトガルが相性の悪い、ドイツ、イタリア、フランス、ギリシア。このいずれかと当たれば、負ける可能性は高い。フランスとギリシアはグループリーグで消えたが、ドイツとイタリアは、それぞれのグループ2位で辛うじて残った。そして、順風満帆で進んでいたポルトガルが、ドイツに負けた。
 ベスト16で負けようが、決勝で負けようが、負けは負け。ポルトガルは前回の準優勝国であり、ベスト4だからよくやりましたというレベルで語られるチームではない。

 2006年W杯、ポルトガル 直接の敗因はアンリ(フランス)のPK狙いの倒れ込み。
 今回はバラック(ドイツ)の反則ヘディング・シュート。偶然当たったのではなく、明らかに両手で押している。
 アンリの場合、狡猾だが悪ではない。バラックは悪だ。
 バラックは試合後「我々のプレーは勝利にふさわしかった」と語ったが、あなたのプレーはそうではない。

 今シーズン、因縁のアンリと同じ釜のメシを食ったデコは、来シーズン、バラックと同じチームになるかも知れない。ゲームメーカー同士で、腹に一物あれば、ロッカールームは盛り上がらない。そこをスコラーリが考えるだろう。

 ドイツはグループリーグでの不調が嘘のように、よく好機をつくっていた。
 1点差のロスタイムに、呑気にラウンジでたばこに火を付けている監督が、ベンチ入り禁止だったことも勝因かも知れない。
 監督がベンチに戻った途端、選手が動かなくなったら洒落にならないだろう。

 ポルトガルは4試合を戦い、デコは3試合に出場した(温存1)

 2006W杯でのデコは怪我、出場停止、温存が1試合ずつあり、7試合中4試合の出場に止まった。
 W杯直前の2005-06シーズンは、FCバルセロナがリーガ、CLの2冠を達成。シーズンを通してフル稼働したデコはとても疲れていた。
 一方、2007-08シーズン、デコは故障勝ちであったこと、シーズン当初から控え扱いを受けたことで、出場試合が激減。デコはユーロ前「あまり試合に出ていないお陰で状態はいい。本当はもっと試合に出たかったが」と語っている。
 コンディションはとてもよかった。

 2006W杯ではイラン戦でイエローカードをもらい、メキシコ戦は大事をとり欠場。
(メキシコ戦でグループリーグが終了し、警告は清算された)
 オランダ戦で一度に2枚のイエローカードをもらい退場。次のイングランド戦が出場停止。
 一方、今回のユーロでは警告ゼロ。
 前回の反省をふまえ、ファウルをもらわぬよう慎重なプレーぶりだった。審判にもその姿勢が理解され、ボールにいったタックルをファウルに取られるようなことが一度もなかった。

 デコのプレーはよかったが、ポルトガルは負けた。

 チェルシーがスコラーリ監督就任を発表したのが、水をさしたかも知れない。
 リカルドは神懸かり的なスーパーセーブがなく、ドイツ戦でも目の前のボールを止められなかった。
 シモンはゴールにこだわり、ぎこちなかった。友達にゴールを決めることを約束しているかに見えた。
 ロナウドをもってしても、新球ユーロ・パスを手名付けることはできなかった。
 2006W杯のロナウジーニョがそうだったように「●●の大会」という呼び声は外れるものだということを、立証してしまった。
 ボジングワ、ぺぺは目を見張る能力を見せた。2010年W杯では期待できる。
 デコの裏で動くゲームメーカー、モウチーニョは風貌と身のこなしはデコそっくりだったが、輝きのあるパスは出せなかった。
 永遠の課題であるCFは、またも永遠の課題として残った。

 チームのデコ依存症は依然として変わっていない。ポルトガルの次なる勝利のために、デコが重要とは言わないが、いないよりもいた方がいいことは自明だろう。
 だが、ブラジル人スコラーリが去ったチームで「外国人」デコが、どのように処遇されるかは不透明だ。

 デコには2010年W杯(32歳)、そして2012ユーロ(34歳)にも出て欲しい。
 優勝請負人デコが、まだ手にしていないタイトル、W杯、ユーロ、CWC を諦めないで欲しい。

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