右脳ゴルフと左脳ゴルフ
「7番アイアンっていつ使うの?」【 14 】
ボールを打つ動作に入ることをアドレスという。
このアドレスに入った時、何を考えているかで、ナイスショットになるか、ミスショットになるかが決まる。
つまり、打つ前に勝負はついているのだ。
「さっきの球は右に曲がったから、右膝の送りが早いのかも知れない。今日はトップ(ボールの頭を叩き、ボールが地面を這うように転がること)が多い。テークバックの時に左の肘が曲がっているのかも知れないから、肘を曲げないようにしよう」
こうして、複数のチェックポイントを掲げていると、結果は畏れていた通りのものになる。
打つ前に考えるのを止めれば、まだよいのだが、調子が悪い時は、自分に技術指導しながらスイングをしている。これでは体は動かない。
こういう人のゴルフを「左脳ゴルフ」という。
左脳は論理を司る脳。
入社試験や、センター試験の受験会場では大いに活躍してもらいたいが、スポーツの最中には向かない。
運動している体は、左脳の論理に負けて、自由を制限されてしまう。
左脳ゴルフでは、持っている力さえ出し切れない。
ただでさえ素人なのに、さらに輪をかけて、運動レベルが下がるのだから、結果がよいはずがない。
下手なのは仕方がない。しかし、
下手が、上手くなろうというのは、練習場でやってくること。
下手が、上手くやろうというのは、間違いである。
下手は下手なり、現状の100%を発揮することを、考えるとよい。
そこで、1980年代に登場した言葉が「右脳ゴルフ」
右脳はイメージを司る。
強い弾道で遙か彼方へ延びていくボール。
クラブがボールの芯を捉えた音。
アドレスで、こうした好結果を想像する。
想像できたら、間髪を入れずにスイングにはいる。
もちろん、ゴルフ理論は考えない。
右脳ゴルフで結果がいいとは限らない。
だが、実力以上に悪くなるわけではない。
もちろん、ゴルフはなにも考えなくてよいのではない。
体を動かす時以外、書籍や映像でゴルフ技術を研究している時は、しっかりと左脳ゴルフをする。
学んだことを手帳に書き留めておいて、練習場で打ってみる。
すると、いい球が打てる。
その記憶をゴルフ場に持ち込み、右脳ゴルフを展開するのだ。
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