不良SEを見分ける方法
Power Pointのスライドショーを見ている。
話しているのは、ITベンダーの営業担当者。
「ご清聴 ありがとうございました!」
プレゼンが終わり、彼がひときわ大きい声で謝辞を述べた時、画面にはスライドショーの最終ページが表示されていた。
EOF |
えおふ?
いーおふ?
その場にいる人は、誰もつっこまない。
それを不思議とは、思わないらしい。
EOF=End Of File
EOFは 本来、コンピューターシステムでやりとりするデータ・ファイルの終端を表すコード。
EOFは プログラムのコードであり、人間が見るスライドショーに記述するのは不適切だ。
EOFは ユーザーのわかりやすさよりも、自己満足を優先する SEや、ベンダーの営業担当者が使う。
スライドショーの最終ページに EOF と書いている人は、ユーザーの目線でものごとを見ていない。
こういう人が関わるシステムの品質は低い。
こういう人が売り込むシステムを導入すると、とても使いづらい。
ただそれは、ユーザーが使い始めてみなければわからない。
分析、定義、設計、製作、テストというコンピューター・システムの創生期では、彼らのカッコイイ言葉が飛び交い、ユーザーは夢を描いているからだ。
実際に運用が始まると、どんだけ使い辛いかが初めてわかる。
そこで初めて、ユーザーが文句を言っても遅い。
すべては創生期において、カッコイイ専門用語で説明済みだからだ。
「仕様どおりですよ」
「あなたが、そのように作るように言ったのですよ」
そんな技術者に頼んだ自分がバカだった。
そんな後悔をしないためには、ユーザー目線で仕事をしてくれる人を見極めなければならない。
EOF はその基準の一つ。
スライドショーの最後に EOF を書いている人とは、そこで縁を切らなければならない。
それは、仕事に対する横着さのバロメーターであり、口で言って直るものではないからだ。
ユーザー向けの資料に I/Fと書く人も同様。こうして、思い出していくと、技術者が疑問を持たずに使っている専門用語は、まだまだありそうだ。
いつか「不良SEを見極める方法」としてしらべるの 1ページにまとめたいと思う。
ど素人!IT用語事典
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