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2008年7月 9日 (水)

素人は「叩いた」とは言わない

「7番アイアンっていつ使うの?」【 17 】

 ゴルフでは、打数は自分でスコアカードに書き込む。
 自分だけではなく、あとの3人の分も書き込む。
 お互いがズルしないよう、監視し合っているのだ。

 1ホールを終えて、グリーンを離れたところで、あとの3人にただ今のスコアを口頭で申告する。
 結果が悪いから内緒にすると言うわけにはいかない。

 素人にとって「12」とか「15」を数えるのは容易ではない。
 「え~っと あそこで池に入れて、あそこで空振りして、パットを4つ打ったから・・うーん ・・・14!」
などと言うと怪しくて仕方ない。そういう人はゴルファーとして信頼されない。
 そこで、素人に必携なのがカウンター。ゴルフ用品店で500円で売っている。
 グローブにはさんで留めておき、一打うつごとに「ぷちっ」と押す。桁数は1-0の数字がラウンドする1桁のみ。1と11と21を間違う人はいないので、1桁でも用が足りる。
 これならば、自分で数えなくて済むので、プレーに集中できるし、嘘を申告することがない。

 一人ずつ順不同でスコアを申告する。
「パー」 +0
「ボギー」 +1
「ダボ」 +2
「12」

 パー+3打を「とり」=トリプルボギーという略称が最大で、パー+4打を超えると、その実数で言う。
 「叩く」とは、実力者がダブりボギー、トリプルボギーを打つこと。それ以上打つと「大たたき」という。
 ど素人が少々打ったとしても、それが実力であり「叩いた」とは言わない。
 素人がトリ(+3)で「いやぁ、叩いちゃいました」と言うのは、謙遜にはならない。それは不遜とか、僭越という言葉に近い。
 「君の腕なら、トリでも上出来だろう」と、誰もが思っているからだ。

 素人は、好打には大袈裟にならぬ程度に喜び、ミスには淡々として、少し苦笑い。これくらいがちょうど良い。

 ラウンドした後のスコアカードは、机の引き出しにしまっておくとよい。
 次に同じコースを回る機会があった時は、前回どのホールをいくつで上がったかが参考になるのだ。
 2度同じコースを回ると、自分の得手、不得手のホールがわかる。
 前回よいスコアのホールでは、いいイメージが湧くし、前回大叩きをしたホールでは、せめて1桁で留めようと慎重なプレーを心がける。
 過去データがないと、同じ失敗を何度もくり返すことになる。

 一日のラウンドを通して、ど素人が、玄人ゴルファーに勝ることが一つある。 それは歩数、移動距離。
 ティーグラウンドからホールを結ぶ最短距離を進む玄人。
 その中心線の周りを折れ線グラフのように進む素人。

 距離は長いが、所要時間は同じだ。
 ということは、距離が長い分、走っているか、動いている時間が長いということになる。
 当然、消費カロリーが高い。
 大半の素人はそれを風呂上がりのビールでチャラにしてしまう。
 このチャラビールを控えれば、ゴルフはかなり負荷が高い健康維持活動である。
 万歩計で歩数を測っている人もいる。
 これからは、フォアアスリートなどのGPS腕時計をして、距離やカロリーを測る人も増えるだろう。

 一ラウンドの移動距離がわかれば、折れ線ゴルフも、楽しくなりそうだ。

7番アイアンっていつ使うの?もくじ

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