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2008年9月 5日 (金)

こども3人で毎日、家政婦がやってくる

 日本の人口が天井を打ったのは2004年12月。
 「人口減少に転じた世界」を46年も先取りした。
 国民はこの35年、小さい社会に対応する術を学んだ。
 この経験が、今や世界の模範だ。
 世界中のメディアがそう言い始めたことで、日本国民はようやく、日本人が世界中から期待されていることを実感し始めた。

 そして、僕は最後に「一億人維持法」で人口増加社会への回帰に挑む。

 子どもが三人いる家庭には、毎日、家政婦がやってくる。
 子ども二人家庭は平日の五日間。
 子ども一人家庭でも月水金にやってくる。

 家政婦は言わなくてもやってくる。
 「申請しない人にはあげない」
 という、かつての年金とは違う。

 そのために、住基ネットがあるのだ。
 申請しなければ来ないヘルパー、申請しなければもらえない年金、補助金というのはおかしい。
 そんな不徳をしてきたから、行政は住民といい関係が築けなかった。

 「齋藤様おめでとうございます。
 昨日の今日ですが、私、齋藤様を担当させていただきますケアマネージャーの池田と申します。
 早ければ今日から月水金の週三回、ホームヘルパーがお手伝いに上がります。一日三時間で家事、子守、お買い物まで。他にもご要望があれば、ご相談に乗ります。
 私自身は三人の子どもを育てましたので、わからないこと、不安に思っていることがあったら、何でも聞いてくださいね。
 まずは一度ご自宅に基本プランをお持ちします。いつがよろしいですか?」

 出生届を出した翌日には、家政婦派遣センターのケアマネージャーから電話がかかってくる。
 ケアマネが訪問して、時間帯の希望を聞き、家事なのかベビーシッターなのかといった詳細が決まる。

 家政婦の要員は2000年施行の介護保険法で整備されたケアマネージャーとホームヘルパー資格者。
 かなりの体力を要求される老人介護と違い、育児家政婦には60キロのおじいちゃんを抱える腕力は要らない。

 体力が衰えて仕事をやめた高齢ヘルパーでも、育児家政婦ならば、まだまだできる。
 乳幼児にしてみれば、毎日故郷からおばあちゃんがやってくるようなものだ。
 これで地域の高齢者が、地域の子どもを育てるという枠組みが自然にできあがる。

 FEにいた頃、30キロのタンスを軽々と持ち上げていたアマさんのハブサが「リュウイチが偉くなったら日本にカセイフで呼んで欲しい」と言っていたのを思い出す。
 彼女の暖かくて献身的な仕事ぶりが、この法の下敷きになっている。

 「保育園100%受け入れ法」では 0歳児からの入園希望者に対して、自治体が100%の受け入れ枠を確保することを求めた。
 二人目は保育料半額、三人目以降はタダになる。

 子供は一人より二人。二人より三人。
 これは国の税収たのめではなく、子ども達のためだ。



次回は9月8日に掲載します。

「独裁者」もくじ

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