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2008年9月 8日 (月)

「子育て女性職場復帰支援法」で労働質が世界一

 二人の場合、組み合わせは 2/1=1
 三人の場合、組み合わせは (3*2)/(2*1)=3

 二人兄弟と比べて、三人兄弟は人間関係のパターンが3倍になる。<br/>
 兄弟が一人多いと言うだけで、子供はとても多くの情報を得ながら成長する。<br/>

 歴代の為政者は皆、税収と労働力確保の観点から「子供をたくさん産んでほしい」と考えていた。
 だが、その優遇策はどれも魅力に乏しかった。

 子供がたくさんいることで、こんなにもお得で、こんなにも楽しいということを、わかりやすく実感できること。
 それが傍目に見て、羨ましく映ることが大切だ。

 「子育て女性職場復帰支援法」では、全企業に産休女性の「職場復帰プログラム」の導入を義務づける。
 本人の申請を待たず、休業前に人事部がプログラムを提案する。費用は国と企業で折半し本人負担はゼロ。

 「人事部の中川です。産休プログラム "エンジェル"の担当をしています。
 まずは出産までの二ヶ月は美味しいものでも食べて、ゆっくりしてくださいね。
 ウェイトコントロールプログラムを作っておきましたから、よかったらダウンロードしてください。
 出産後は三か月くらいからできるブラッシュアップ・プログラムをご提案しますね。
 中田さんはサーバー管理の第一人者ですからね。
 もうそのまんま帰って来てくださればいいんですけど、確かウェブデザインをやってみたいという希望をお持ちでしたよね?
 ビジネススクールと提携しておきましたから、復帰までにはプロになれますよ!
 社内の出産関係の申請は、人事部ですべてやりますからご心配なく。
 わからないことはいつでも私にメールくださいね!」

 育児と並行してインターネットで受講する教育プログラムにより、育児のブランクをブラッシュアップの期間に換える。

 一度、二度と育児休暇を取る度に、女性は不安になるものだ。
 「自分がいなくても会社は回っている」
 「これだけ業績がよければ、自分は居ない方がよいのではないか?」
 誰もが一度はそう思う。
 だが、復帰プログラムにより「会社が自分を待ってくれている」と思えば、頑張れる。

 2000年代初頭、政治と経済の学者は「20代の雇用を奪っているのは、40代、50代である」と言っていた。
 だが、後世の評価は違っている。

 20代の雇用を奪ったのは、30代、40代で子育て帰りの女性だった。
 染色体の構造上、確率的に男より女が優秀だ。
 パートで安く雇える優秀な女性。正社員で高くつく未知数の若い衆。企業の人事部がどちらを選ぶかは言うまでもない。

 だが低いパート賃金のために、日本は優秀な労働力を潜在化させていた。
 「職場復帰プログラム」を全企業で取り入れることで子どもは増え、同時に労働の質は世界一となるだろう。

 職場復帰プログラムの歴史は古く、2002年に銀座化粧品が社内で始め、それを事業化した。
 当時、フリーの記者だった父が、まだ中二の姉に向かって「こん会社はすごか。お前も大きくなったら、こういう会社に入れ」と言っていたのを覚えている。



次回は9月11日に掲載します。

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