もっと想像力を!想像でものを言うな!
テレビのニュースが大きな事故を報じ始める。
人は咄嗟に耳をそばだてる。
「何人死んでくれただろうか?」
「え、一人?なんだ少ないな。。」
そこで、我に返る。
いや、それでいいんだ。自分は何を考えているんだ。
地震で家が揺れる。すぐにテレビをつけて速報を見る。
震源は遠く彼方。震度はどれくらいだろう・・
「震度3? なんだよ、もっといけよ。。」
長い年月にわたりメディアが報じてきたパターンに、人々は慣れ、麻痺している。
さらなる刺激を求める心は、一朝一夕には変わらない。
僕はIDO室メンバーに、もっと想像力を!と言ってきた。
一方では、想像でものを言うな!とも言ってきた。
「いったい、どっちなんですか?」と、磯田祐子がつっこんだことがあった。
答えはこうだ。
想像をしても連想をしてはいけない。
あ、おじいちゃんが乗ってきた。席を替わらなきゃいけないな。
でも、年寄り扱いするなって言われたら嫌だな。
その隙に隣りに立っているおばさんが座ったら、腹立つし…
この料金督促者一覧のレイアウトだと、個人信用情報がばればれだな。
部長に言わないといけない。
でも、部長が課長を問いつめたら、きっと「取扱を慎重にしていますから問題ありません」って、言い逃れして有耶無耶にするだろうし「誰がそんなことを言ったんですか?」ということになったら、結局こっちが干されるだけだな…
連想は行動を止める。
想像したら、次の瞬間に行動する。
想像はたくさんしなければならない。
たくさん想像して、たくさん行動するのだ。
宿題
高橋総理と最後の協議の日。
僕が待たせていた宿題を出す日がきた。
2035年1月1日付で行った最後の「国勢調査」結果を住民基本台帳に入れて、それ以降、人口推移の把握は住民基本台帳でおこなうことにした。
人口維持自治体と人口減少自治体(過疎地域)の推移は、日次で追うことができる。
「移民法」による人口密度の均一化は、着々と進んでいる。
だが、一つだけ解決していない問題があった。
世界人口が65億人だった2010年のUN予測では、2100年に105億人で天井を打ち、その後、減少に転ずるとされていた。
元々この手の予測は“一人の女性が二人の子どもを産むだろう"という曖昧な人口補完水準を採用しているため、社会情勢によって大きく誤差が出る。
2038年のUN予測では、2050年に80億人をピークに減少に転ずるとなっており、ピーク予測は50年も早まっている。
日本では2050年頃と言われていた一億人割れが、早ければ2039年12月に訪れそうだ。
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