同率の場合、巨人が優勝
10月7日、優勝を争う阪神は、横浜スタジアムで横浜とのナイトゲーム。
1回表に1点を取ったが、そこで降雨ノーゲームとなった。
1点リードの展開でノーゲームというのは、一見、阪神にとって不運であるかのようにみえる。
だが、この日の先発は岩田(1回裏にはいっていないので投球していない)
前回は巨人戦に先発して負けている。
現在の阪神では4~5番手に位置する投手だ。
ノーゲームにならなかった場合、阪神の残り4試合の先発順は
岩田-安藤-下柳-石川。
このノーゲーム分は、恐らく10月11日(土)に組み入れられるので、先発は
安藤-下柳-石川-岩田(リーソップ)
好投手からの順番に、組変わったことになる。
1回表1-0のリードでは、勝負は予断を許さない。
もし、逆転負けすれば、初めて2位転落。
巨人にマジック3を点灯させるリスクもあった。
この接戦では、追い抜かれないことが肝心だ。
またヤクルト4連戦、横浜、巨人という6連戦が、これで一息つけた。
救援陣は、試合中に肩を作ることなく一日休めた。
9月30日の中日戦(10月12日に繰り入れ)につづき、
天はまたしても、追いつかれた方(阪神)に味方したのである。
天に二度助けられた阪神。
だが、ルールは助けてくれない。
2007年シーズンよりルールが変わり、勝率、勝利数が並んだ場合、当該シーズンの直接対戦成績で勝るチームが優勝となる。
2006年までは、同率で並んだ場合、当該チームによるプレーオフを行うというルールだった。
2007年に秋の余興、クライマックスシリーズが始まり、プレーオフの日程がとれないためにルールが変わった。
余興のために、真の勝負の方が打ち切られるということだ。
こんな興ざめなことはない。
NPBスタッフの皆さんは、どちらかが0.5ゲームでも差をつけて勝ってくれることを切望しているだろう。
このルールについてのメディアの扱いは、口止めされているのかと思うほど、あっさりしていて小さい。
2008年シーズン、巨人が阪神に追いついた時点では、引き分け数に差があった。
巨人3 阪神2
これでは勝率が同率にはならない。
10月4日、阪神がヤクルトと引き分けたことで、引き分け数が3で並んだ。
これにより、シーズン終了時点で2チームが同率、同勝利数となる可能性が生まれた。
新ルールでは、巨人と阪神が並んで首位となった場合、今シーズンの直接対戦で勝ち越している巨人が優勝となる。
巨人には同率首位を確定できる星勘定で、マジックが点灯する。
野球解説者がよく、引き分けのことを指して「負けに等しい引き分け」と言うが、10月4日ヤクルト戦での引き分けは、阪神にとって「負けそのもの」だったのである。
天に味方された阪神、ルールに味方された巨人の争い。
10月10日(金)には決着がつくと、しらべるでは予測している。
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