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2008年10月29日 (水)

高橋尚子引退にびびる谷川真理

 2008年10月末
 高橋尚子(36歳)が現役引退を発表した。

 2000年のシドニー五輪で金メダルをとったことが、現役のピークとなった。
 だが、彼女の功績は日本陸上初の五輪金メダルもさることながら、その後の「マラソンブーム」そのものだ。

 日本人が健康になれば、ぼけ老人が減る。
 本人もよりよい人生を送ることができるし、こどもや孫も嬉しい。
 健康になれば医療費が下がる。
 老人医療にかかる健康保険負担が減る。

 高橋尚子が火を付けたジョギングブームで走り始めた人が、10年から20年後に老人医療費の使い手になる頃、その効果が大きく現れる。

 金メダルの感動をありがとう

 などという気持ちの悪い台詞は要らない。
 Qちゃん!日本人を健康に、キレイにしてくれてありがとう!

 テレビ局やスポンサーのために、勝てないとわかっているレースでさえも
 「体調がいい」
 と言わざるを得なかった時は、さぞつらかっただろう。

 野球選手が首に巻いて「数珠か!」
 とつっこまれていた RAKUWAネックをランナー必須アイテムにしたのは、Qちゃんの功績。
 ファイテンはこれからも、末永くQちゃんを支援してもらいたい。

 ひとつだけ、恨み節を言うならば、2004年アテネ五輪の不透明な選考。
 Qちゃんは墓場までもっていくのかも知れないが、この時、日本陸連が高橋陣営に、どのような意向を伝えていたのかを知りたい。

 「これからはジョガー高橋尚子として、50歳、60歳になっても走りたい」
 心より、その言葉を喜びたい。

 日本じゅうのレースに出て、一人でも多くの人が「歩き」「走り」始めることに力を添えてほしい。

 彼女の言葉をきいて、いまその位置にいる谷川真理が一番びびっているだろう。

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