高橋尚子引退にびびる谷川真理
2008年10月末
高橋尚子(36歳)が現役引退を発表した。
2000年のシドニー五輪で金メダルをとったことが、現役のピークとなった。
だが、彼女の功績は日本陸上初の五輪金メダルもさることながら、その後の「マラソンブーム」そのものだ。
日本人が健康になれば、ぼけ老人が減る。
本人もよりよい人生を送ることができるし、こどもや孫も嬉しい。
健康になれば医療費が下がる。
老人医療にかかる健康保険負担が減る。
高橋尚子が火を付けたジョギングブームで走り始めた人が、10年から20年後に老人医療費の使い手になる頃、その効果が大きく現れる。
金メダルの感動をありがとう
などという気持ちの悪い台詞は要らない。
Qちゃん!日本人を健康に、キレイにしてくれてありがとう!
テレビ局やスポンサーのために、勝てないとわかっているレースでさえも
「体調がいい」
と言わざるを得なかった時は、さぞつらかっただろう。
野球選手が首に巻いて「数珠か!」
とつっこまれていた RAKUWAネックをランナー必須アイテムにしたのは、Qちゃんの功績。
ファイテンはこれからも、末永くQちゃんを支援してもらいたい。
ひとつだけ、恨み節を言うならば、2004年アテネ五輪の不透明な選考。
Qちゃんは墓場までもっていくのかも知れないが、この時、日本陸連が高橋陣営に、どのような意向を伝えていたのかを知りたい。
「これからはジョガー高橋尚子として、50歳、60歳になっても走りたい」
心より、その言葉を喜びたい。
日本じゅうのレースに出て、一人でも多くの人が「歩き」「走り」始めることに力を添えてほしい。
彼女の言葉をきいて、いまその位置にいる谷川真理が一番びびっているだろう。
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