パソコンに名前をつける理由
パソコンに名前をつけることがあります。
先に挙げた4つの名前ではなく、第5の名前、ニックネーム。
名前をつけるのは、その方が便利だからです。
「冷蔵庫」「食洗機」のように一家に一台の機械ならば、名前がなくともどの機械を指しているのかを間違うことはありません。
2002年に買ったパソコンには「U太郎」というニックネームをつけました。
当時、所有パソコンが 5台あったからです。
もし、U太郎に名前がなかったら
「ソニーが2002年に発売したパームトップパソコン、当時Windows XPマシンとしては世界最小のマシン」
と言わなければなりませんでした。
誰にいうのだ?というツッコミは結構です。 ・・・
ある時、会社にオンライン入力端末が5台はいりました。
機能、機種はまったく同じ。
隣り合わせて、ヨコ一列に並んでいる。
「じゃ、今日の入力は 斎藤さん、一番右のパソコンでお願い!」
「調子が悪いって言ってたのは 右から二番めのやつ?」
本来、機械にはユニーク(=唯一無二)な名前があります。
でも、コンピューター名やマックアドレスでは、人から人へと伝えるコミュニケーションが成り立ちません。
そうなると、
「一番右」 「真ん中」などと呼ぶことになるのですが、これは言いづらい。
人によって言い方が違うし、その都度言い方を考えなければならない。
行き違いの元です。
そこで、5台並んだパソコンに、右から順番に「札幌」「仙台」「名古屋」「大阪」「沖縄」と名付けました。
これならば、短くて言いやすいし、どのパソコンのことを言っているかが、聞く側にわかりやすい。
初めてこれらのパソコンに接する人は、機械に貼ってあるテプラのネームを見て、好奇心を持ちます。
「名古屋」って、なんだろう?
そして、理由を聞くと笑顔になります。
中には「これは、名古屋から来た注文を打つ専用パソコンなのだな」
と独りごちる人もいて、後からニックネームだと知って笑い話になります。
名前をつけたのは正解でした。
どのパソコンを指していっているかが瞬時にわかり、間違いがない。
配置図や業務手順書、指示書をつくる時に書きやすい。
そして、何より、これらの端末に向かう時、皆さんがクラブ活動みたいに、笑顔で楽しそうなのです。
もし、そんなことじゃ全然笑えないというサラリーマンがいたら、その人は勝ち組とか役職とかにこだわって、知らぬうちに周囲の人から疎まれ、終わってみると 人と接したのではなく、枠組みと接したサラリーマン生活だったということになっているでしょう。
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