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2008年12月 3日 (水)

東京マラソン抽選の憶測

東京マラソンを完走したい 【 1 】

 東京マラソンのエントリーは、第1回から第3回までいずれも抽選となった。
 抽選は今回まで3大会いずれも無作為で行われている。
 だが、その内実について様々な憶測がネット上に書き込まれている。

 テレビ局のアナウンサー、スポンサー関係者は抽選していないのでは?
 外国からの参加者は有利ではないか?
 陸連登録者は有利ではないか?

 これらは、どこまでいっても憶測の域を出ない。
 本当にそうであっても、主催者が「その通りです」と認めることはないからだ。
 そして、いずれも、それがどうした?ということである。

 まず、テレビ局やスポンサー枠があったとしても何ら不思議ではない。
 彼らが制作費や広告費を出して大会をもり立てているのだから、一定の出場枠が与えられることは至極当然だ。

 このような商業主義的な特権を不公平だと非難する人がいる。
 だが、そういう人がこの世の中のすべてのルールを守っている聖人というわけではないだろう。
 そういう人は、車を運転すれば横断歩道で歩行者に道を譲り、歩行者の時は信号を必ず守っているだろうか。
 それらは「法律」である。
 法律さえ守っていない人が、法に触れない商業的慣習を批判するのは筋が通らない。

 国外参加者が有利であっても不思議ではない。
 出場者が多国にまたがれば、それだけ海外から東京という町が注目される。
 2016年夏季五輪の選考レースに有利という中期の視点だけでなく、長い目でみて東京の競争力アップにつながるのだ。
 政治学者がよく「都市の国際競争力」という言葉を使う。
 それは簡単にいえば、人と金を集める力。

 「東京だけが儲かっても、僕らには関係ない」
 他の都道府県の人はそう思うかも知れない。
 ただ、現行の日本の制度では、東京が集めたお金が回り回って、地方交付税や補助金で東京以外の都道府県にあてがわれている。
 東京の競争力は事実上、日本の競争力とも言えるのだ。

 外国から来る人は必ず前泊する。大半が当日泊もする。
 東京にお金が落ちる。
 これは、関東以外に住んでいるランナーにも言える。
 より多くの遠距離参加者がいれば、人が長い距離を動くほどに、金が動く。
 そういう視点でいえば
 「地方の人のほうが有利だ」
 という疑念が出てもよいくらいだが、それはなぜか聞かない。

 陸連登録者が有利でもおかしくない。
 そもそも、東京マラソンに応募した人のそのまた一部の人を除いては、どうすれば「陸連」に「登録」されるのかさえわからないだろう。
 陸連に友達はいないので、その風土は計り知れない。
 ただ、どんな組織にも内輪の特権はつきもの。
 そもそも、日本人は内輪の特権が大好き。

 陸連登録者の特別扱いを非難する人も、政治家が
 「あなたを仕事が楽で年収2000万円の大会社に就職させてあげます」
といえば、ごろごろごろと喉を鳴らすだろう。
 友達が**自動車に勤めていて、クルマが2割引で買えるといえば、その特典に預かるだろう。

 「判定に不満を言うのは常に敗者」
 は前FCバルセロナ監督 フランク・ライカールトのことば。
 抽選に不満をいうのは、常に落選者。

 落ちても文句は言わない。
 落ちたら荒川にすぐ申し込めばいい。

 別に東京マラソンは、2009年で終わりではない。
 そうして、11月7日の抽選発表を待っていた。

[ 東京マラソンを完走したい ]
は東京マラソン2009開催まで、毎週水曜に連載する予定です。

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