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2008年12月26日 (金)

RZ350で三瀬を攻める (登りだけ)

 RZ350では時々、三瀬峠に走りに行った。

 日曜の午後、暇、雨が降っていない、ガソリンが残っている
 この3条件が揃うと、行き先は三瀬峠(みつせとうげ)

 三瀬峠は福岡市内から30分も走れば、たどり着く山越えの峠道。
 早良区西新から263号線を下り、荒江、干隈、古賀を抜けやがて道は上り坂に替わる。
 登りは大小のヘアピンカーブの連続。
 登りゆえに、アクセルを開けてもさほどスピードが出ない。
 それが安心で楽しい。
 カーブに進入すると、ライダーは体の向きよりもさらに深く、カーブの出口にアタマの向きを合わせる。
 機械が方向を決めるクルマと違い、バイクは人の体が向きを決める。
 その体と頭の向きが違うところが絵になる。

 普通のカーブでは、頭は路面と水平を保つが、ここ三瀬ではカーブの出口を見上げる走りの連続。
 次はこいつか・・
 まるで苦行を楽しむかのように熱中する。

 山頂を越えるとそこは佐賀県。
 そこから佐賀県へ向かう下りは割とカーブが大きい。
 下りでスピードが乗り危険が増す。不安が募り、楽しさが消える。
 今は三瀬トンネルができている出口あたりにあるドライブインの駐車場で引き返す。

 再び山頂 福岡県との県境の手前で、路肩にバイクを止めて一息つく。
 そこに後から来たバイクが一台止まる。
 2人は必ず、どちらからか話しかけ、友達になる。

 これがクルマだったらそうはいかない。
 路肩に止まった二台の車。そのドライバーがクルマを降りてくる。
 そして、話しかける。
 そんな光景は想像できない。

 ライダーは体も剥きだし、心も剥きだしで走っている。
 だから、同じライダー同士が話しかけ、対向車線のライダーにサインを送り合うことにためらいはない。
 そこには、マラソンランナーと沿道の観衆がハイタッチすることに通じるものがある。

 「走るでしょ?」
 RZ350に乗っていると、だいたい開口一番はこう言われる。
 走るでしょ?は、距離のことではなく、速さのことである。
 「いや、へたくそなんで、ゆっくり走ってます」
 そう自重して答えるのもお約束。

 そして、互いに連絡先を交換することもなく、それぞれの走りに戻っていく。

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