日本初の公式サイト インターネットの歴史
2000年に、しらべるをオープンした当初につくった記事。
「インターネット」には次のように書いている。
インターネット
世界中のコンピューター・ネットワークを相互に接続した状態。
インターネットとは「ネットとネットをむすぶもの」という意味。
インターネットという組織・団体はない。
>インターネットという組織・団体はない。
という記述は、今読むと「なんだよ、そんなの当たり前じゃないか」と思うのだが、2000年初頭には、このような説明が必要だった。
1999年12月末、郵政省が発表した数字では、当時、インターネットの人口比普及率は 19.1%
日本のインターネット人口は 2,706万人* となっている。
* iモードなどの携帯電話利用者を含む
有名な史実だけをひろった場合の「インターネットの歴史」は以下のようになる。
1969年
米国防総省が、有事にある地点が攻撃を受けても、ネットワークを網の目に張り巡らすことで、通信網が確保できるよう研究をしたこと(ARPAnet)が起源。
1969年9月2日
UCLAでコンピューターをルーターにつないだのが、インターネットの始まり。
*「最新Javaがわかる」藤田一郎 技術評論社 1999年11月25日
1989年
www技術が登場。
1991年
インターネット技術 ARPAnet が民間に公開された。
1993年
ブラウザーMosaicが登場。
こうして明確な史実だけを見れば、1993年には環境が整い「インターネットが始まった」かのようにみえる。
だが、インターネットはそれほど、すんなりと浸透したのではなかった。
そこで、記憶に残る事実を元に書くと「インターネットの歴史」はこうなる。
1993年、インターネットと言えば WWW のことを言うようになった。
事実上、商用のwebは1993年に始まった。
1995年 1月、
阪神淡路大震災が起きる。
一般電話がつながらないのに、インターネット(当時はパソコン通信)は回線が生きていたことで、インターネットが日本で初めて注目された。
1995年11月
Windows95発売
1997年
パソコンによるインターネットが、個人に普及し始めた。
今でこそ、有名人には「公式サイト」がつきもの。
だが、インターネット創生期には、その類の者は存在しなかった。
まだ、ほとんどのパソコンがMS-DOSで動いていた1995年3月13日。
日本で初めてつくられた「公式サイト」
それが、佐野元春公式サイト「Moto's Web Server」だった。
つづく
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