管理部門で、威張っている人を見つける方法
中小企業と大企業には、製造でも営業でもなく、売上げに関与していない部署がある。
経理、総務、人事、コンピューターシステムなど。
これらの部門を、管理部門と呼ぶ。
管理部門に勤務する人たちには、次の3つの特徴がある。
1,自分は杓子定規にやっているのに、他人のことは「お役所」だと思っている。
自分がやっていることは「お役所」だと思っていない。
自分がやっていることは、規則の遵守。規定通り。
だが、その規則通りの仕事に接して、自分が不便な思いをすると、一転して相手を「お役所」呼ばわりする。
2,他人が知識を持っていないと、木で鼻をくくったような言い回しで煙に巻く。
だが、自分が知識がないことでは、他人に誠意ある対応を求める。
ひどい人は、説明責任を果たせ!と迫ったりもする。
でも「説明責任を果たせ」と言う人に限って、自分は理路整然と説明できる知識が無く、他部署から説明を求められると、抽象的な回答をする。
それで、相手が理解できないでいると、相手がいないところで、あいつは「勉強不足」「無知」「仕事を知らない」と切って捨てる。
3,「それは自分の仕事じゃない」が口癖
相談を持ちかけられると、脳の第一回答が「それは自分の仕事じゃない」
どうすれば、目の前の相手の役に立てるかではない。
そういう思考回路になるには伏線がある。
ある時、気を利かして過剰なサービスをしたことがある。
すると、相手は次からも、それを求めてくる。つまり、マニュアル通りではなく、なれ合いの仕事を求めてくるのだ。
そうして、恩を仇で返される経験をすると、身を守るために、担当以外の案件は、入り口できっぱり断るようになるのだ。
もちろん、人間的にすぐれている管理部門の人もいて、これら3ついずれも当てはまらない人もいる。
一方では、これら3つにどっぷりはまったうえ、さらに次の項目にも当てはまる人がいる。
4,会社は自分が回していると思って、威張っている。
これは、本人の勘違いによって、起こる。
会社はモノを作って、それを売っている人が回している。
それが事実だ。
経理の人は「資金繰りは、俺が回している」というかも知れない。
人事の人は「人材は、俺が回している」というかも知れない。
システムの人は「システムなくして、会社は動かない」と言うかも知れない。
だが、いずれも違う。
それらは、回り始めた歯車に、油を差しているに過ぎない。
事業あってこそ、企業。
1円の売上げもなく、成り立つ企業はない。
売り上げなくして、企業という歯車は、回り始めない。
管理部門の基本姿勢は、モノ作り、モノ売りの人たちが、効率よく仕事をできるように支援するということ。
俺が、会社を回しているという態度で、威張ることではない。
4の特徴にぴたりとはまっている人を、見つける方法がある。
それは、仕事中に馬鹿笑いをしている人。
縁の下の力持ちとして、真摯な姿勢で仕事している人は、絶対に馬鹿笑いはしないものだ。
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