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2009年3月 4日 (水)

東京マラソン 170万人のうちの3万人

東京マラソンを完走したい 【 16 】

 第3回東京マラソンまで、あと18日。

 TOKYO BIG MARATHON FESTA
 東京の都心でおこなう、市民がたくさん参加するマラソン。
 世界中でもっとも多い落選者を出す市民スポーツ大会でもある。

 第1回は 5万人
 第2回は10万人
 第3回は20万人

 世知辛いこの世の中にあって、参加費1万円を払いたくてうずうずしている人を20万人も断るなど、ずいぶん贅沢な話だ。

 2007年2月、第一回のテレビ中継と新聞報道を見た素人は、5つのことで驚いた。

1,走っている人が多い 25,000人
2,42kmも走るのに、皆、笑っている ~しかも当日スタート地点は雨~
3,マラソンで落選がある ~走りたくても、走れない人がいる~
4,完走率が高い 97%
5,参加費が高い 1万円

 僕は、この時点でマラソンを走った経験があったので、上の5つでは驚かなかったが、次のことに驚いた。

 沿道の応援 138万人
 イベント込み 178万人

 沿道の応援まで発表するマラソンが、他にあるのかを調べてはいないが、他を圧倒する、驚異的な数字だ。
 そして、その数は第二回大会ではさらに増えている。

 沿道の応援 166万人
 イベント込み 226万人

 仮に 2009年3月22日の第三回も、同じ数字だとした場合、
 3万人のランナーを 166万人が応援することになる。
 ランナー 1人あたり、55.3人。

 ・・ 電卓たたいたら、意外としょぼい・・

 さて、その第3回東京マラソンに、
 2度めの応募で、初めて当選通知をいただいた。
 東京マラソンを知る人は、口々にそれを「すごいね」と言ってくれる。
 競争率が高いことが、浸透しつつあるのだ。
 23万人の中での 3万人。倍率およそ 7.7倍

 ・・・ いまひとつ、超難関というインパクトがない・・

 踊る阿呆に、見る阿呆、同じ阿呆なら、踊らにゃソンソン
 というが、僕は踊ることは嫌いである。
 人はそれぞれなのだ。
 でも目の前で、阿波踊りが始まると、やはり、見る阿呆には回れない。

 3月22日に路上を走る阿呆たちは、
 23万人の中から7.6倍で選ばれた 3万人でもあるが、
 その日、東京マラソンコース上にいる 170万人のうちの 3万人でもある。

 見る阿呆 166万人
 ボランティア1万人
 走る阿呆   3万人

 第1回はボランティア。第2回は見る阿呆。そして、今回は走る番。

 その路上での気持ちは、どんなものなのか。
 日が近づくに連れて、段々とわからなくなっている。

 抽象度が下がるほど、人は目の前のことが、見えづらくなるのである。

 次回は3月7日

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