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2009年3月28日 (土)

4度のマラソンで、一度もトイレに行かない理由

東京マラソンを走りながら書いた 【 4 】

1km
最初の1km、まったく走りにくいということはない。
東京マラソンの解説記事には「初めの2~3kmは混雑していて、思うようなペースで走れない」と書いてあるものが多い。
それは、間違いだ。
同時間帯を申告したランナーが、全員「走っている」時に、走り辛さは発生しない。東京マラソンが本格的に走りづらいのは、まだまだこの先のことだった。

新都心歩道橋下をなだらかに右に回り込む。
圧倒的な高揚感だ。
朝9時過ぎだというのに、沿道には人、人、人
この応援の列がゴールまで続くのかと思ったが、実際にはそうではなかった。
恐らく、新宿のデパートが開く前に、ちょっと早く来てマラソンを見ようという人たちで、ごった返していたのだろう。

1kmのラップタイムは 6:37
事前のレース計画では、最初の3kmまでは 8:00。
いきなり、やらかしてしまっているのだが、この時、ペース確認さえしていなかった。

山手線のガードをくぐり、アルタの一本裏、歌舞伎町を進む。
なんていうのは、今、ガイドブックを見ているからわかるのであって、新宿に土地勘がない者にとっては、ただ、人が多い街を走っていたという印象しかない。

ここでの応援者層は、いわゆる一般買い物客。
大声で独自のメッセージを叫ぶ者もなく、穏やかな歓声と拍手に包まれている。
そこで、こちらから手をあげてハイタッチを求める。
初めから決めていたわけではないが、この日のレースでは終始、コースの左端を走り、沿道の応援の皆さんとハイタッチを続けた。

2kmのラップは 7:45
ここで手に持って走っていたミニボトルの水を飲む。
この習慣は2度目のマラソン「湘南国際」から続けている。
マラソンはどの大会も、5km過ぎからエイドが始まり、そこからはほぼ2.5kmごとに設置される。
つまり、スタートの待ち時間、ロスタイム、5kmという、最初のエイドまでが、最も給水できない時間が長いのだ。
初マラソンの「荒川」では、ここでのどが渇いた。
それ以来、100mlほどのミニボトルに水を入れて持参している。
今回は、明治LG21というヨーグルトのボトルを利用した。

3km 7:20
4km 7:26
5km 7:26

 高低図では、2.5kmから一気に下っているように見えたが、実際には3kmを過ぎたあたりが最も下っていた。
 それにしても、日頃練習で走っているような「坂」ではなく、至ってなだらかなもの。 事前に練習してきた「下りの走り方」が役立つほどのことではなかった。
 ラップタイムでペース確認さえすれば、下りを意識した走りなど必要ない。

5km
予定スプリットタイム 0:59
実際のタイム 0:57:13
ロスタイムを20分みておいた分、少し速いが、ここまでは予定通り。

初めてのエイド
オレンジ色のコップがあれば、それはアミノバリュー。
白いコップならば水。
マラソンでは、スポーツドリンクがあれば、そちら。
なければ水。
とにかく、すべてのエイドに寄り、小分けに飲んでいく。
一度にたくさん飲むと、トイレに行きたくなるかも知れないからだ。
今回も含めて4度のマラソンで、まだ一度も途中でトイレに行ったことはない。
手に持っていたLG21のボトルをここで、ゴミ箱に投棄する。

右手に市ヶ谷の外濠を見ながら走る。
このレースで、土佐礼子が転倒した場所だ。
その先には東京ドームがあるのだが、電車で来る時、カーナビを見ながら車で来る時とは、全く土地勘が変わってしまう。

6km
飯田橋の交差点を大きく右折。
左端を走っているので、気がつくと周りに誰もいなかった。
いわゆるオーバーラン。
ゴール時点でフォアアスリートの走行距離は43.62km。
整列地点からスタートラインまでの465mを差し引いても、960mを余分に走っていたことになる。
およそ1km、時間に換算すれば7分前後。
制限時間のきついレースでは致命傷になるオーバーランだ。
ただし、オーバーランの理由は交差点だけではなかった。

7km
道路右手では、楽しみにしていたYMCAの応援。
大音量で秀樹の歌が流れてくる。
もちろん、YMCAをやるつもりだったのだが、通過する間では「わーいえむしえっ」のサビにならず、参加できなかった。

次回掲載は、3月30日



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