号砲 Kブロックの合流
東京マラソンを走りながら書いた 【 2 】
3月22日
7:20
大江戸線「都庁前」
コンコースで着替える人、壮行会よろしく万歳三唱するグループ。
券売機に足をかけて、ストレッチをする若い女性。
警備員が「構内では待ち合わせ、着替えはできません。ただちに移動してください」とメガホンでがなっているが、一向に動く気配がない。
ここが暖かくて便利という事前の情報、経験があったのだろう。
自分の都合を優先するマナーは、ランナー圏外だ。
7:30
会場入りは、号砲の100分前。
これは、過去もっとも早く会場入りした湘南国際の時の60分前より、さらに早い。
主催者が決めたスケジュールが、やたらと早いのだ。
号砲の40分前、8:30には荷物預かりが終了してしまう。
これは、スタートとゴール地点が異なることと、10kmレースが併催されるためだ。
同時スタートの10kmレース、そのトップが日比谷公園のゴールに着く前に、荷物を着けようとするから、こんなに早くなる。
10kmレースと、マラソンの荷物預かり〆切に、時間差をつければよいと思う。
荷物を持ったまま、ミールサービス会場にはいる。
アミノバリュー、スポーツバーを受け取る。
まだ、朝ご飯を食べて2時間も経っていないので、バーはカバンにしまう。
まさか、この日のレース展開など、夢にも思わない。このバーを食べておけばよかったのである。
2年前、ボランティアで6時に来た時は、ウォームアップで走っている人が多かったが、8時を過ぎると、走る隙間はどこにもない。
着替えスペースをみつけて、スポーツシートを敷き、準備にはいる。
1.ブリーズライトを貼る
2.ウェストポーチをつける
3.ヘッドホンをセラポアテープで耳に貼る
書き出したチェック表にレを入れながら、ひとつずつ進めていく。
最後は100円ショップで買ってきたポンチョを羽織って準備完了。
こうして、荷物を預けるところまでは、余裕があったが、トイレ行列に30分かかり、整列は〆切の8時45分ぎりぎりになった。
8:45
歩道にいたJブロックランナーの大半は、ロープが張ってあるところから、ヨコ入りしていく。
自分も初マラソンの時は一秒でもロスタイムが惜しく、あのようなことをしていた。
今回は「関門との戦い」はさすがにないはずなので、指定の位置まで回り込む。
そこはJブロックの最後尾だった。
それでも、この後にはスロープに待機しているKブロックがいる。
最後尾からスタートして、ロスタイムをこの目で見届けようと思っていたが、思いの外、第1関門がきついことがわかり、やめた。
もしも、ロスタイムが30分かかった場合、予定のイーブンペースでは、5.6kmの第1関門で止められてしまう。
9:00
ウォークマンのスイッチを入れて、HOLDモードに切り替える。
用意してきた90曲のセットリスト。
東京タワーでは「東京タワー」角松敏生、日本橋では「約束の橋」佐野元春・・というように、距離とポイントに応じた音楽が流れる。
1曲めは「双頭の鷲の下に」
運動会の入場行進で流れる定番マーチ。
「ただいまより、4年生男子による玉転がしです」
というアナウンスが聞こえてきそうだ。
9:05
黄色いジャンパーを着たボランティアの方にシャッターをお願いして、記念撮影。
にっこり笑って「がんばってください!」と言っていただく。
100円ショップのポンチョは大正解。
寒さを感じなくて済む。あとはスタート地点で脱いで、最初のエイドにあるゴミ箱までは、手に持って走る算段でいる。
9:10
フォアアスリートの時計画面で 9:10を目視して、スタートボタンを押す。
過去の経験では「湘南」「かすみがうら」では、スタートの合図が聞こえなかった。
今回も、Jブロックでは、合図は聞こえない。
フォアアスリートはGPSから時刻を受信しているので、時計は信頼できる。
今回は、合図に頼らず、時刻で計時を開始した。
すると数秒遅れて、空にどん、どーんと花火が鳴る音。
第一回は、空砲でもビル街の窓ガラスが割れるということで、石原都知事のピストルだけだったが、その後、方針が変わったようだ。
号砲からしばらく経って、ようやくJブロックも動き始めた。
しばらく行くと、左手にスロープがあり、Kブロックのランナーが並んでいるのが見えた。Kブロックは最後尾のブロック。整列時間に間に合わなかったランナーも、このブロックに並ぶことになっている。
僕らが、通り過ぎた後に合流するんだな・・
そう思った時だ。
「はい、行ってください」
ボランティアが言うが早いか、Kブロックの合流が始まった。
つづく
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