風男
東京マラソンを走りながら書いた 【 1 】
3月18日
レース当日の天気予報は「曇り一時雨 降水確率50% 最高気温16度」
数人の同僚が「がんばってね、ちょっと雨らしいけど、寒くはなさそうだね」と声をかけてくれる。
「僕は晴れ男だから、雨は僕の辞書にないよ」
そう言いかけて、やめておく。
でも実際、雨が降るなんて、これっぽっちも思っていない。
ただ、ボランティアで参加した2007年の第一回は、土砂降りだった。
選手の荷物をトラックに積み込みながら、パンツまでびしょ濡れになった。
まさか、東京マラソン限定雨男なのか・・
3月20日
予報は「晴れ後雨 降水確率50% 最高気温16度」
東京マラソンEXPOへ。
EXPOに行くのは、第1回につづいて2度め。
その時は東京ドーム。
ボランティア直前説明会に行ったついでだが、まるで自分が走るかのような高揚感があった。
そして、今回はランナー受付で行く。
東京ドーム開催と、今回のビッグサイト開催を比べると、東京ドームのほうが活気があった。
ビッグサイトはレイアウト上、順路どおりにブースを1つずつクリアして、次へ進む。
一斉に、たくさんの情報が目に飛び込んでくる東京ドームと比べて、ここは気分が昂ぶらない。
10分もそこにいると、大きなイベントに来ているということを、忘れてしまった。
これまでは、商業のために、事前に足を運ばせるのは反対であると、ずっと書いてきた。ただ、マラソン会場に設営されたテントブースと、このEXPOは明らかに違う。
どこが違うかというと、
屋根がある・・・
それから、出展企業の意気込みが違う。
朝の開場と同時に、パワー全開。
イベントとして、統制がとれているのである。
それが、レース会場での屋外テントの場合、気の緩みがありあり。
湘南国際2007の時などは、大半のブースが開場後に準備をしていた。
15億円の費用がかかる東京マラソンの場合、参加費以外から12億円を調達しなければならない。
お金がある人に、お金を落とさせるイベントは、必要であると宗旨替えした。
ナンバーカード引き替えでは
「おめでとうございます!」
と言って、用品一式を渡してくれた。
思わずにっこり、ありがとう。
第一回大会では記録証に入れる言葉として「Congratulations」ではなく「We made it together」が使われた。
完走には「おめでとう」を使わなかったのに、当選しておめでとうというユーモアが嬉しかった。
3月21日
かかとのテーピングに使う「伸縮」テープと、朝食のとんかつを買い出しに出かける。
明日の予報は雨だが、今日は快晴。
晴れた空を見あげて、お天道様に、
200万人近い人が、応援に繰り出そうってのに、雨って訳にはいかないでしょ?ね、そう思うでしょ?
とツッコミを入れる。
21日18時
天気予報をチェック
3時間ごとの予報がすべて「曇り 降水量0mm」に変わった。
ほぉらね。
やっぱり、晴れるでしょ。
明日は応援とボランティアの皆さんのために、晴れると信じている。
それよりも、気になったのは風向きの予報。
南南西10m。この時期、風は北西と相場が決まっているのに、珍しい。
その向きだと、日比谷から品川に向かう道、雷門から銀座へのもどり道が逆風になる。
ただ、2006荒川で25mの逆風と3時間戦った経験が、どんな風も怖いとは思わせない。
つづく
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