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2009年3月 3日 (火)

ヘッドホン用語を整理した

 ヘッドホンを新調することにした。

 それまで使っていたのは、ウォークマンについてきたヘッドホン。
 音に不満はないのだが、LRのコードの長さが違うと、畳みにくい。
 それに、走っている時は、コードがおかしな揺れ方をして、かなわない。

 さっそく、webでヘッドホンについて、調べたところ、用語の使い方が、メーカー間や、ショップで統一されていないことがわかった。
 そこで、ヘッドホンを細分化して、用語を整理してみた。

【 スピーカー 】

■インナーイヤー
カナル、オープンエアが、インナーイヤーと表記されている。

 昭和40年代、ヘッドホンは肉まんを耳にかぶっているようなカタチをしており、完全に耳を覆っていた。
 ウォークマン登場前夜のヘッドホンも、オープンエアと言って、密封ではなくなったが、それでも耳を広く覆うものだった。

 ウォークマン登場以後、耳の穴に押し込むように装着する小型ヘッドホンが発売された。
 これが「インナーイヤー」である。

 ■カナル
 耳の穴を密封するように押し込む。耳栓式と表記することもある。

 ■オープンエア
 スピーカー部分を耳の穴にあてがう。
 ウォークマン登場時のヘッドホンが、このタイプ。

 ウェブサイトにより、言葉の使い方はまちまち。
 用語の使い方が入り乱れているのは、この「インナーイヤー」
 「密閉式インナーイヤー」と書いて、オープンエアを販売しているショップがあった。

 また、スピーカー部分を含む構造によっても、違う用語がある。

■耳かけ
 耳にひっかける部品がついている。

■オーバーヘッド
 2つのスピーカーがヘッドバンドでつながっていて、頭に乗せる。
 長時間、被っていると、髪の毛がぺしゃんこになる。
 インナーイヤーが登場した時、これなら髪型が崩れないとユーザーは喜んだ。

■大型
 耳を覆う。
 これが、いわゆる昭和のステレオヘッドホン。
 オーバーヘッド、モニタータイプと表記されることもある。

【 コード 】

■Y型
 左右の長さが同じ。プラグから出た1本のコードが、首の近くでY字に分岐する。
 畳みやすいし、コードがおかしな絡み方をしないのでよい。

■片出し
 プラグからLスピーカーまで1本のコードが出て、LスピーカーからRスピーカーへのコードが出ている。
 コードが絡まりやすい。収納の際、たたみづらい。

 コードの長さは、 50cm、60cm、100cm、120cmのものが多い。
 ソニー、オーディオテクニカの二社を精査したところ、長さは2種類に限定していた。

■布巻
 コードの表面が布。絡みにくいと宣伝している。

■首かけ
 コードを聴診器のように、首にかける。

【 機能 】

■コード巻き取り器
 収納の際に便利なようにということだろうが、手間が面倒だし、通常時は邪魔。

■ボリュームコントローラー
 コードの途中に音量調節スライドがついている。
 オーディオテクニカの製品を買ったところ、この機能は予想を裏切って、大変にすばらしかった。
 音量の可変域が広く、周囲の音を拾いたい時から、大音量でがんがん聴きたい時まで、カバーする。

 それ以外の専門用語に、エージングというのがあった。
 エージングとはヘッドホンの慣らし。
 ~買ってすぐのヘッドホンは音が安定していない。ある程度、音を鳴らしているうちに、そのヘッドホン本来の音に落ち着く。~
 ということになっているが、素人がおニューのヘッドホンを聴いても、さっぱりわからない。

 「**の牛丼は、味が落ちた」
 と言いながら、2つ並べて食べると、当たらない人がいるが、エージング云々を語る、自称オーディオ通も怪しいものだ。

 研究の結果、元値 4800円のオーディオテクニカ製品を買ったところ、驚くほど音がよかった。
 これまで、聴いていたヘッドホンの音はなんだったのかというくらいに違う。
 家電量販店に行くと、5万円もするヘッドホンが売っていて驚いたが、この軽くて小さい電気製品は、かなり奥が深いようだ。

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