ヘッドホン用語を整理した
ヘッドホンを新調することにした。
それまで使っていたのは、ウォークマンについてきたヘッドホン。
音に不満はないのだが、LRのコードの長さが違うと、畳みにくい。
それに、走っている時は、コードがおかしな揺れ方をして、かなわない。
さっそく、webでヘッドホンについて、調べたところ、用語の使い方が、メーカー間や、ショップで統一されていないことがわかった。
そこで、ヘッドホンを細分化して、用語を整理してみた。
【 スピーカー 】
■インナーイヤー
カナル、オープンエアが、インナーイヤーと表記されている。
昭和40年代、ヘッドホンは肉まんを耳にかぶっているようなカタチをしており、完全に耳を覆っていた。
ウォークマン登場前夜のヘッドホンも、オープンエアと言って、密封ではなくなったが、それでも耳を広く覆うものだった。
ウォークマン登場以後、耳の穴に押し込むように装着する小型ヘッドホンが発売された。
これが「インナーイヤー」である。
■カナル
耳の穴を密封するように押し込む。耳栓式と表記することもある。
■オープンエア
スピーカー部分を耳の穴にあてがう。
ウォークマン登場時のヘッドホンが、このタイプ。
ウェブサイトにより、言葉の使い方はまちまち。
用語の使い方が入り乱れているのは、この「インナーイヤー」
「密閉式インナーイヤー」と書いて、オープンエアを販売しているショップがあった。
また、スピーカー部分を含む構造によっても、違う用語がある。
■耳かけ
耳にひっかける部品がついている。
■オーバーヘッド
2つのスピーカーがヘッドバンドでつながっていて、頭に乗せる。
長時間、被っていると、髪の毛がぺしゃんこになる。
インナーイヤーが登場した時、これなら髪型が崩れないとユーザーは喜んだ。
■大型
耳を覆う。
これが、いわゆる昭和のステレオヘッドホン。
オーバーヘッド、モニタータイプと表記されることもある。
【 コード 】
■Y型
左右の長さが同じ。プラグから出た1本のコードが、首の近くでY字に分岐する。
畳みやすいし、コードがおかしな絡み方をしないのでよい。
■片出し
プラグからLスピーカーまで1本のコードが出て、LスピーカーからRスピーカーへのコードが出ている。
コードが絡まりやすい。収納の際、たたみづらい。
コードの長さは、 50cm、60cm、100cm、120cmのものが多い。
ソニー、オーディオテクニカの二社を精査したところ、長さは2種類に限定していた。
■布巻
コードの表面が布。絡みにくいと宣伝している。
■首かけ
コードを聴診器のように、首にかける。
【 機能 】
■コード巻き取り器
収納の際に便利なようにということだろうが、手間が面倒だし、通常時は邪魔。
■ボリュームコントローラー
コードの途中に音量調節スライドがついている。
オーディオテクニカの製品を買ったところ、この機能は予想を裏切って、大変にすばらしかった。
音量の可変域が広く、周囲の音を拾いたい時から、大音量でがんがん聴きたい時まで、カバーする。
それ以外の専門用語に、エージングというのがあった。
エージングとはヘッドホンの慣らし。
~買ってすぐのヘッドホンは音が安定していない。ある程度、音を鳴らしているうちに、そのヘッドホン本来の音に落ち着く。~
ということになっているが、素人がおニューのヘッドホンを聴いても、さっぱりわからない。
「**の牛丼は、味が落ちた」
と言いながら、2つ並べて食べると、当たらない人がいるが、エージング云々を語る、自称オーディオ通も怪しいものだ。
研究の結果、元値 4800円のオーディオテクニカ製品を買ったところ、驚くほど音がよかった。
これまで、聴いていたヘッドホンの音はなんだったのかというくらいに違う。
家電量販店に行くと、5万円もするヘッドホンが売っていて驚いたが、この軽くて小さい電気製品は、かなり奥が深いようだ。
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