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2009年3月11日 (水)

マラソン靴の常識を覆す新理論

東京マラソンを完走したい 【 18 】

 東京マラソンが6週間後に迫った時、靴を替えることにした。
 靴はランナーの生命線。
 それをレース前のこの時期に替えるという行動は、それまでの自分の辞書にはなかった。

 そのきっかけとなったのが、競歩選手 園原健弘が書いた
「正しく“歩いて”東京マラソン完走」単行本 - 2008年11月
 園原健弘は2005年から2008年の間に4冊の著書を出版している。

 マラソンの途に入った時、真っ先に靴を買いに行った。
 カタチから入る男だからだ。
 「ランナーズ」や「クリール」で研究して、田中宏暁教授が監修しているブルックスの靴に決めた。
 フォアフット着地を促す靴だ。

 だが、大手ランニングショップに行くと反対された。
 「マラソンを5時間以上で走る方ならば、ちょっとクッションが足りないかも知れません」
 売ってくれないというわけではないが、その時、こちらには反論できる材料がない。プロにそう言われると弱い。
 出直して、もう一度研究。

 二度めの買い出しでは、店員さんと僕の考えがぴたりと一致した。
 アシックスのニューヨークシリーズである。
 雑誌では「マラソン用シューズ売上ナンバー1商品」と謳われており、寄らば大樹の陰。無難な選択である。

 初マラソンと2度めは、ニューヨーク2110(2005年モデル)
 3度めは、ニューヨーク2130(2007年モデル)
 そして、4度めのマラソンとなる、東京マラソンも2130で走るつもりでいた。

 だが自分もいつかは、ジョギング寄りではなく、レース寄りの靴を履いて走りたい。
 それは、さらに走力を上げたうえで、5度めのマラソンでと考えていた。
 ただ、日々の走りで、いま一つしっくり来ない、重苦しいイメージがこの靴にはあった。

 そんな時、読んだのが「正しく“歩いて”東京マラソン完走」
 まさか、このタイトルを見た時は、この本で靴への考え方が変わるとは思っても見ない。

 そこには、およそ、次のようなことが書いてあった。

(意味を損なわぬよう、要約して引用)
 初心者には重くて厚底の靴。
 トップアスリートには軽くて薄底という、商品構成ができあがっている。
 だが、厚底のほうがバランスが悪く、ひざや腰の歪みが助長される。
 私は、初心者にも薄底の靴を勧めている。
(引用、終わり)

 およそ4ページに渡って展開されている、靴についての筆者の持論に膝を打った。
 マラソン、ジョギング、ウォーキング、テーピング。その類の本を100冊以上読んできたが、靴について、この論理を展開しているのは、園原だけだ。

 これは、ぜひ試してみたい。
 だが、5度めのマラソンは来春。まだ1年もある。
 幸い間近に迫った東京マラソンならば、制限時間が7時間と長い。走力にも余裕があり、少々冒険ができる。
 やるならば、今だ。

 思い立ったが吉日。
 すぐ靴の選考に入った。

次回は3月12日

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