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2009年4月 5日 (日)

デコの言論

2月7日
プレミアリーグ25節 ハルシティ(home)△0-0
ツェフ欠場。
冬の移籍で入団したばかりのクァレスマが初先発。
クァレスマはいくつかの創造的なプレーを見せた。
50分、デコはベンチでチュッパチャプスを舐めている。
スペインにいるうちに、スペインの飴「チュッパチャプス」のファンになったのだろうか。
飴を舐めていたかと思うと、72分にバラックに代わって出場。
しかし、デコがトップ下で攻撃を組み立てるシーンは見られず、後半は得点の予感がしなかった。

ホームでの痛い引き分け。
これで、首位と7点差の4位。プレミアリーグ優勝は遠のいた。

2月9日
チェルシーが公式サイトで、ルイス・フェリペ・スコラーリ監督の解任を発表。
デコは「驚いた。もう少し、チャンスが与えられるべきだった」と率直に語る。
それは誰もが心に思っていること。
だが、明日は我が身、もの言えば唇寂しと、口をつぐむ人が多い。
デコは、そこが違う。

いずれにせよ、この先、デコは使ってもらえるのか。デコファンが愕然とするニュースだった。

2月11日
チェルシーが公式サイトで、フース・ヒディンクの監督就任を発表。
現役ロシア代表監督であり、クラブチームとの兼務になる。

2月11日
インターナショナルAマッチデー ポルトガル 1-0 フィンランド
home ポルトガルのファロで開催。
デコはフル出場。ロナウドがPKを決めた。

同じ日、日本代表はホームでオーストラリアと対戦して引き分け。
前半、まだ足が動いていた時の松井のパスの冴え。
遠藤の正確なミドルシュートは優れていた。
一方では、相変わらずシュートを大きくふかす高校生みたいなプレーヤーが、選ばれていて落胆した。

翌日、2月12日の読売新聞朝刊
解説委員の李国秀は「岡田監督が指揮する限り、これ以上は望めない」と一刀両断。
2月12日夕刊では、記者が署名記事で「岡田監督の練習は、単調で工夫に欠ける」と批判した。
アイデアマンの名監督の後任ゆえ、大抵の人は見劣りする。
しかし、その大抵の人の中でも、この現監督に対して、読売グループは我慢できないという姿勢を打ち出した。

大手新聞社が、公然と批判した。
次は、大手を振って、ブロガーとファンがつづく。
これから、岡田に対する風当たりは、遠慮のないものになっていくだろう。
一般の書き手にとって、大手メディアの論調は後ろ盾になるのだ。

それまで、言いたいことも言わず、黙っておいて、読売が書いたから、さぁ僕もと言うのは、書き手としてはしたない行為である。
デコがそうであるように、誰もが思っているからではなく、自分が思っていることを言うのが、言論だ。



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