ログイン認証に意味不明なアルファベットを入れる理由
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このような、意味のないアルファベットと数字の羅列を、ユーザーに入力させるウェブサイトがある。
2004年から増え始めた。
これは、実際に人間が操作しているかどうかを確認する目的を持つ。
コンピューター・プログラムは、実際に画面を見ながら、その通りに文字を打つという芸当はできない。
それができるのは、人間だけ。
自動実行プログラムを走らせて、不正な行為を働こうとするユーザーを排除するための策である。
サービスの認証は「ID」「パスワード」の2点セットで行われるのが一般的。
この意味不明アルファベットは、ウェブサイトの中で、特別にチェックをかけたいページに進むところで待ちかまえている。
ただ、セキュリティ技術の向上により、この無粋な策は影を潜めつつある。
以前は、この仕掛けをしていたサービスでも、今は使わなくなったものを、いくつか見かける。
現在は、ブログへのコメント書込機能に見られる。
課題として与えられるものも移り変わった。
5年前の、アルファベット・数字混じりではなく、5桁程度の数字になっている。
善意のユーザーに、負担をかけない配慮と言える。
自動実行プログラムを使い、放送禁止用語に組み入れられているような言葉を、連呼・・ いや、ネットの場合だから大量に「連書」するようなハッカーがいる。
自分に都合の悪いことが書かれていた場合、それをサイクリックアウト *1 の彼方へ葬る。
あるいは、ブログ作者への嫌がらせ。
これらの数字が、悪意のある来訪者の歯止めとなる。
*1 サイクリックアウト
インターネットの掲示板、コミュニティで、発言が古いものから順に消えていくこと。
消えてなくなったことを、サイクリックアウトという。
今はなくなった@niftyのパソコン通信サービスを例に取ると、掲示板は512、フォーラムは999発言が最大表示数で、一杯になると古いものから順に削除されていた。(フォーラムにはサイクリックではなく、999に達するとそれ以上書けないというものもあった)
ディスク容量に限りがあった時代の仕様。
ハードディスクが安くなり、webサーバーに潤沢にディスクが使えるようになってからは、古いものを消すという仕様は、なくなっている。
ここに、最大掲示数が1000の掲示板があったとする。
そこに、誰かが「さとうさんは昨日、女子高校生と歩いていた」と書く。
さとうさんは、その書込が掲示されていると、都合が悪いと仮定する。
そこで、さとうさんは自動実行プログラムを使い「すずきさんはおたんこなす」という発言を1000書き込む。
最大掲示数は 1000なので「さとうさんは昨日、女子高校生と歩いていた」という発言が、サイクリックアウトする。
こんなに、一生懸命、説明することか・・
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