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2009年4月 7日 (火)

神田川でチョコレート

東京マラソンを走りながら書いた 【 11 】

27km
このあたりで、人形焼き 1万個を配る。
毎回恒例、あんこ抜きの人形焼き。いずれ、荒川のシャーベットのように、名物給食としてかぞえられるだろう。
それにしても、3万人が走るというのに、あまりに少ないではないか。
荒川のシャーベットは、最後の一人まで行き届くよう、用意されている。
老舗の業者一社に依頼していて、一度に3万個を用意するのは難しい。。
といった理由なのだろうが、そこはなんとかして、最後の一人まで、口に入ることを望む。

僕が27km地点を1万位以内で通過するわけはなく、人形焼きは最初から諦めていた。
狙うは、ゴールにある4万個のおにぎり。

マラソンのエイドで、一度おにぎりが食べたい。
そう思うきっかけは、初マラソンの荒川にある。
前日受付で受け取った広告チラシによれば、レース当日、金芽米のおにぎりがふるまわれると書いてあった。
きっと、マラソンを走りながら食べる、おにぎりは格別美味いに違いない。
だが、レース当日は風速20mの逆風。
おにぎりどころではなかった。

完走した翌日、新聞紙上に、こんな記事が載った。
「金芽米のおにぎりがランナーに配られ、応援の人たちにもふるまわれました」

すっかり、その存在すら忘れていた金芽米。
速いランナーが食べてしまったならば、諦めもつく。それを、応援の人が食べてしまったと聞いてショックを受けた。
楽しみにしていたのに・・・
食べ物の恨みはしつこい。

次の年の湘南国際では、おにぎりはみつけられなかった。
その次は「施設エイドが充実」が謳い文句の「かすみがうら」
もちろん「私設」と書くのが正しいのだが、なぜか、主催者の資料には「施設エイド」と書かれている。
ここでも 「かすみがうらマラソンコミュニティ」の仲間から、おにぎり発見の報告はあったが、やはり、僕が通過する頃は、売り切れた後だった。
4度めの正直。3万人に対して、4万個のおにりぎり。
今日こそは、おにぎりにありつけそうだ。

28km~30kmもタイムは8分台後半。
お腹がへこんでくるのがわかる。
「お腹と背中が・・くっつくぞっ」
思わず、NHKお母さんといっしょの歌を口ずさんだ。

雷門から銀座への戻り。
ここにきて、チョコレートや飴を差し出している人が増えた。
ここは、積極的にもらっていかなければ・・
とにかく、何か食べなきゃ

30km
30kmの通過タイムは予定より、9分遅れ。

神田川のほとりで、チョコレートをもらった。
一度もらうと、次は何がもらえるのか、気になって仕方がない。
ほとんどの私設エイドでは、食べものをトレーに入れている。
トレーをのぞき込むまでは、何が入っているかわからない。
しげしげとのぞき込んでおいて、やっぱり要らないというのは失礼だろう。
遠目からみて、チョコレートだったら迷わず近づいて行って、1つもらう。
できれば、ピーナッツやアーモンドが入っていない方が嬉しい。
ピーナッツが、歯に詰まるのだ。

チョコレートかと思って近づいたら、飴ということもある。
それでも1つもらう。
飴を噛んでしまう僕は、口に入れた 3秒後には、もう飴をかみ始めている。

封を切ったゴミはポーチに入れる。
すると、私設エイドの先には、必ずボランティアスタッフが、ゴミ袋を構えていてくれるのだ。
「ほら、今もらった飴の袋、ここで捨てていきなよ」
今回、ボランティアスタッフの気遣いで、これが2番めに嬉しかった。

次回は4月8日



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