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2009年5月14日 (木)

議員は、しゃぶり尽くしてゃ~ほどうまい仕事だで

【 河村たかしを追っかけるがね 第4回 】

突然ですが・・・

今、あなたは天国にいて、生まれ変わりの順番を待っています。※1
そして、いよいよ、あなたの順番がやってきました。

あなたを担当している 神様が言います。

「うちの会社はつぶれるんじゃないか?」
日々、不安におびえる正社員のサラリーマン。

「自分は正社員になれないまま、一生、フリーターで終わるんじゃないか」
今日も、就活のスーツに袖を通す学生。

さぁ、どちらか一人を選びなさい・・・  ※2

さて、あなたならば、どちらを選ぶでしょう。

「座して死を待つようなサラリーマンより、苦しいながらも、未来の可能性がある学生を選ぶよ」
「学生に戻って、もう一度、人生の可能性に賭けるよ」

今、そう考えたサラリーマンのあなた。
それは、口だけでしょ?
それが、本音かどうかを見分ける方法があります。

一つは、あなたが、明日から本当に学生と交替できるかです。
サラリーマンの平均年収が450万円。
そんなあなたが、不安定で、よくても 年収200万円 ※3
のフリーターになるかも知れない学生と、本当に交替できますか?

そして、見分ける方法のもう一つはそれを、自分の子どもにさせたいか・・・

日本では、都道府県・市町村議会議員、国会議員はかなり長い間、議員を続ける。
多選禁止の法律がないので、当選する限り、いつまででも続けられる。
80歳を超えるような高齢になると引退するのだが、今度は子どもや親戚を後任候補に立てる。
いわゆる「地盤」を引き継ぐ「世襲」である。

なぜ、彼らは数十年務めた上に、自分の子供にまで、その仕事をさせたいのか。
そんなに、政治が好きなのか。
有権者が喜ぶ顔を見たいのか。

河村たかしは、過去4冊の著書を出版している。
そのうち、現在読むことができる最も旧い著書、2004年7月の「国破れて議員あり」~徳間書店~の中に、もしも、名古屋市長になったならば・・・というくだりがある。

そこでは "仮に私が名古屋市長をやるとしたら、その革命はこうです。"
という書き出しで、3つの策を挙げている。

趣旨を損なわないよう要約して引用

【 1 】 ロサンゼルスは人口が名古屋の1.5倍で、市議会議員が15人なので、名古屋市議会議員は、今75人いるが、10人でいいはず。

【 2 】 年収2400万円は民間並に500万円に下げる。市長もそれでやる。

【 3 】 公務員の給料を下げます。

引用おわり

 もちろんこれは、2009年4月に行われた名古屋市長選の公約ではない。
 民主党に公認を断られて出馬できなかった、その前の 2005年の名古屋市長選よりも、さらに前の話。
 まったくの仮定での話である。

地方議会の場合、大まかに言って、会期30日ほどで、年収1千万円前後
+政務調査費
+議員年金
+会社をやっていれば、厚生年金、会社をやっていなくても、国民年金との二重取り。

 しゃぶり尽くしても、しゃぶり足りないほど、美味しい仕事。
 自分が歳をとって引退する頃になったら、ぜひとも、自分の子供に継がせたい仕事。
 それが、国会と地方議会の「議員」なのである。

※1 生まれ変わりは、科学的に実証されていません。
※2 途中から、生まれ変わるのかよというツッコミはやめましょう。
※3 時給1,000円×8時間×20日×12か月=192万円

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