巨人戦ナイターの歴史
桜が終わり、ツツジが満開。
夕闇迫る時間帯に吹く風は爽やかで、野球観戦には絶好の季節がやってきた。
球場に行けば、ビールが美味い。あらびきソーセージが美味い・・・
といいことずくめなのだが、野球場はちょっと遠い。
そこで、大半の野球ファンはテレビの前に座ることになる。
野球中継を取り巻く環境は、この3年で劇的に変わった。
まず一つは、地上波での中継が皆無に等しくなった。
2001年、15.7%
2002年、16.6%
2003年、14.3%
2004年、12.2%
2005年、10.2%
ニッテレ巨人戦中継の年間平均視聴率である。
かつて、視聴率の稼ぎ頭だった「巨人」が、二桁を割り込むに及び、ついに日テレも、日本国民を思考停止に追い込むバラエティ重視に移行した。
2002年
ニッテレは、平日の巨人戦中継の最大延長を1時間とした(21:54まで)
球団創設から2001年まで巨人主催試合はニッテレが独占したきたが、初めて、巨人主催試合70試合のうち、5試合をNHKが放送。
試合終了までの完全中継を条件にNHKに5試合の放送権を売却。
TBSは、この条件での申し出を断った。
NHKはBSハイビジョンでも巨人主催試合10試合を中継
(5試合は地上波と同試合、5試合は地上波はニッテレが放送)
ニッテレが、得点経過などを画面上端に横向きで、常時表示し始めたのは、2002年からである。
2003年
ニッテレは土日の巨人戦中継の最大延長を1時間とする(21:54まで)
これで主催試合はすべて1時間延長となった。
主催試合のNHKへの一部売却は引き続き行う。
特に月曜日は、売ることが多い。
「犬夜叉」と「名探偵コナン」を休みたくないのだろうか。
ニッテレは投手の球種表示、投球軌跡分析を始めたが、これは長くは続かなかった。
延長しても、ゲームが終わった途端、ファンにとっては至福のヒーローインタビューの最中にうち切っていた。
インタビューは深夜のスポーツニュースで、十分に時間を割いて放送されていた。
2004年
開幕戦は延長無制限。土日のみ最大1時間延長。
平日の延長は30分まで。
主催試合のNHKへの一部売却は続いている。
2005年
最大延長は全試合30分まで(開幕第3戦は21:54)
主催試合のNHKへの売却は続いている。
NHK以外では初めて、テレビ朝日に1試合を売却した。
(5月21日土曜日の巨人対日本ハム 交流試合)
2006年
開幕カードは最大延長30分、通常も30分。
フジテレビは、最大延長21:09までと短縮した。
シーズン当初、視聴率が低迷した場合、放送を中止するという意向を示していた。
4月27日は地上波での放送がなかった。
2006年4月27日を、しらべるでは「野球放送革命の日」と定義している。
つづく
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