ライカールトとグラディオラの違い
4月18日
FAカップベスト4 準決勝 アーセナル (中立地 ウェンブリースタジアム)○2-1
開始早々あっさりと自陣を崩されて先制されたが、逆転勝利。
FAカップ決勝進出。
5月30日の決勝が、チームの今期最終戦、そしてヒディンク監督が指揮をとる最終戦となる。
このアーセナル戦の当初開催予定は 4月8日。
両チーム共にCLで勝ち進んでいるため、順延された。
デコは4月16日の練習でハムストリングを傷めたということでベンチ入りしていない。
こう何度も同じ箇所を故障すると、監督としても戦力として計算を立てる方が難しいだろう。
4月22日 (水)
プレミアリーグ エバートン home △0-0
デコはベンチ入りしていない。
試合後の会見で、ヒディンクは「ほかの2つのタイトルに集中する」と述べた。
プレミアリーグ、事実上の終戦である。
このエバートン戦も チェルシーがFAカップで勝ち進んでいるため延期されていた。
4月25日
プレミアリーグ ウェストハム away ○1-0
デコはベンチ入りしていない。
ボジングワが久々に出場。
UEFA CL、FAカップに集中することにしたヒディンク監督は、ドログバ、バラックをベンチに温存した。
4月28日
CL2008-09準決勝第1戦 バルセロナ away カンプノウ △0-0
デコ、カルバーリョはベンチ入りしていない。
シーズン当初、デコがCLでバルサとあたり、カンプノウに凱旋するシーンが夢だった。
そこで、存在感を見せつければ、グラディオラの礼儀をわきまえぬ姿勢に対して、ささやかな恩返しができる。
だが、ベンチ入りすらかなわないこの現実。
初夏の爽やかな季節が訪れているというのに、デコの周りには秋風が吹いているかのようだ。
Jスポーツプラスは、この試合を二日遅れで放送した。
地上波のフジテレビが一日遅れで放送したので、地上波よりも遅かったことになる。
有料放送が、無料放送よりも遅いとは・・
これでは、いったいどんな価値のためにお金を払っているのかがわからない。
チェルシーは引いて守りドローを手に入れた・・・
というニュースを、試合を見るより前に、webニュースで読んだ。
だが、二日後にこの目で見た試合は、さほどに自陣に籠城しているようには映らなかった。
バルセロナのパスが一方的につながり、チェルシーはほとんど、ボールを保有できなかった。
それは、劣勢だったのであり、専守防衛だったのではない。
グラディオラは、審判の不当な判定、チェルシーの守備的姿勢を非難した。
前監督ライカールトと、現監督のグラディオラ。
その違いは、終わったことに文句を言うかどうかだ。
「判定に不満を述べるのは、いつも敗者」
ライカールトの名言である。
一方、2人の共通点、すなわち、バルセロナのポリシーは、常に攻めること。
CWC2006では、バルセロナの応援スタンドに座り、その美しいサッカーが、勝ちにつながらないことに涙した。
時は流れ、バルセロナを敵に回し、その攻撃姿勢に尊敬と怖さを感じる。
今期、チェルシーは敵地に強く、ホームでもろい。
その理由は、対戦相手がスタンフォードブリッジでは、この日のチェルシー以上に、自陣に籠城するためだ。
バルセロナが攻めて来るならば、それは、チェルシーにとっていつもの away ゲーム。
壮絶な点の取り合いになるだろう。
第2戦は、かつて、スタンフォードで ロナウジーニョが一人時間差を決めた、あの試合のような名勝負を見たい。
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