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2009年5月21日 (木)

河村たかしが、雰囲気出てきたがね

【 河村たかしを追っかけるがね 第5回 】

 連立与党は、国会議員の2009年夏のボーナスを2割カットすることで合意した。
 民主党の鳩山代表はそれを「パフォーマンスじみている」とコメントしたが、反対はしない見通しだ。
 だいたい、自民党が何か変わった策を打ち出すとすぐ「パフォーマンス」だとメディアに話すのがよくない。
 子供達はそれを聞いて、いいことをしてもパフォーマンスと揶揄されるなら、何もやらない方がましだと学習するのだ。

 自民党議員の一部には、2割は手ぬるい。3割カットを!と言っている議員もいる。
 300万円を2割カットしたら240万円。手取りは60万円しか減らない。
 GDPが前年比マイナス15%という非常時に、国を預かる国会議員が 60万円では話が小さすぎる。

 そんなご時世に、我らが河村たかしは、どーんと7割カットである。
 市長に就任して1か月。
 河村たかしが、いよいよ雰囲気を出してきた。

 5/18 毎日新聞
 河村名古屋市長:給与受け取りを拒否 公約実行

(以下、引用)
河村たかし名古屋市長 名古屋市の河村たかし市長は18日の定例会見で、同日支払われる予定だった給与の受け取りを拒否したことを明らかにした。
市長選では給与を年800万円にする公約を掲げて当選しており、6月議会に改正条例案を提出する方針。
河村市長は「現行条例を前提にした給与は受け取らない」と説明し、市長室で一時、保管しておく。
(引用おわり)

 年収ベースで、2,579万円から 800万円へ。
 「1779万円 ワシの給料下げてちょ~」という法案を 6月に出す。
 その前に、まず月給の受取を拒否して「雰囲気を出した」わけだ。
 この雰囲気が、いずれどのような事態を引き起こすか、あなたは想像できるだろうか。

 話は4年前に遡る。
 2005年9月11日(日)に、衆議院の総選挙が行われた。
 総勢を選挙するから、総選挙。
 参議院は半数ずつを改選するので、参議院総選挙とは言わない。

 この選挙で、連立与党は自民296+公明31=327という絶対安定多数の議席を得た。
「自民、公明で過半数を取れなければ退陣」と宣言した小泉は郵政民営化を成し遂げ、一方「過半数とれない場合、代表は続けない」と宣言した岡田は代表を辞任した。

 争点は「郵政民営化」
 小泉は「郵政民営化、賛成ですか?反対ですか?」
という1つのテーマに特化した選挙ムードを作り上げた。

 ポイントは「テーマ選挙」
 これが、勝利した後に効いてくる。

 結果的に小選挙区67.51% 比例代表67.46%という高い投票率が示すように、1テーマのわかりやすさは、有権者の高い関心を集めたのだった。

 この総選挙が残した大きな功績がある。
 それは、総理大臣には絶大な権限があることを、事実で証明したということだ。
 そしてこれは、そのまま名古屋市議会と、河村市長にもあてはまるのだ。

 *「河村たかしを追っかけるがね」は、不定期で連載します。

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