今江問題
小関が引退を発表した。
巨人にいた小関である。
西武にいた小関だろう?という西武ファンもいるかも知れない。
だが、最後は横浜にいた小関である。
2006年、原監督が3年間の勉強期間を経て復帰した初めのシーズン。
この年巨人は優勝できなかった。
2006年6月11日
セパ交流試合 ロッテ対巨人
2004年オフの報道で「セパ交流試合」と表記されて以来、2年めとなる2006年まで、交流戦はこう表記されていた。
2007年からは、現在の「セパ交流戦」と表記される。
ただし、いつも「セ」が先である。
日本シリーズでパリーグのチームが優勝しても、翌年はやはりセパ交流戦と表記される。
冠名称に異常なほどこだわる人が多い日本にしては、珍しい扱いだ。
さて、ロッテ対巨人
三回表二死一塁 スコア1-1の場面
李承燁の本塁打で巨人が3-1とリードした。
しかし、次打者斉藤宜之が打席に入ったところで、ロッテ三塁手今江が審判にアピール。
投手渡辺が三塁にボールを送ると、三塁塁審西本が小関の三塁ベース通過(踏み忘れ)を認め、得点取り消し。李承燁の本塁打は単打と記録された。
ゲームは巨人がリードしては投手が打たれて追いつかれる展開。
ご丁寧にも、失った2点があれば勝っていたという2-3のスコアで巨人が負けた。
当日夜、CXすぽるとで小関が三塁ベースにさしかかったシーンのビデオが放送される。
巨人はこの映像を「明らかに踏んでいる証拠」と評価している。
だが「明らかに」と言い切るほど、鮮明に踏んでいるようには見えなかった。
李承燁コメント
「小関さんが走塁ミスをあまり考え込まずに、早く忘れてくれればいいと思う」
翌 6月12日
讀賣新聞朝刊スポーツ面は「走者小関 三塁踏み忘れ」の小見出しを付けた。
巨人は抗議文提出の意向を表明。
原監督コメント
「両チームと当事者の小関、李、アピールした三塁手(今江という実名は挙げていない)のほか、多くの人の名誉と威厳を傷つける結果になりつつあります」
小関コメント
「本塁打でゆっくり走るならともかく、ああいう場面では、ほとんど意識したことはない」
清武代表コメント
「審判の位置はベースから遠く離れており、死角にもなっている。どう考えても誤審だ」
6月13日
讀賣新聞朝刊スポーツ面は「走塁判定誤審」の小見出しを付けた。
巨人が抗議文を提出。
裏を取るまで書かない大手新聞が「誤審」と言い切るには、よほどの根拠があると推察される。
CXのビデオ映像を解析して、ベースが足に踏まれたことで1mm凹んでいる
・・といった結果が出たのか。
その根拠は明かされなかった。
6月17日
CXすぽるとで、今江のコメントが放送される。
今江は穏やかな笑みをたたえながら話す。
「いつも(走者がベースを踏むかは)見ている。振り返った小関さんを見て確信した」
この一件は、これ以上の発展はせず、その後、今江問題にも小関問題にもなっていない。
Googleでのヒット数
"今江問題" 2 ただしこの件ではない。
"小関問題" 153 ただし「ナンシー小関問題」だ。
今江は今もロッテのレギュラーであり、2008年まで4年連続ゴールデングラブ賞を受賞している。
小関はベース踏み忘れの翌年、2007年シーズン終了後、巨人から解雇され、テスト入団で横浜へ入団。
1年で横浜を解雇されて、2009年4月に現役引退を発表した。
この一件から言えるのは、運がいいとか悪いとか、人は時々口にするけど、そう言うことって確かにあると、小関を見ててそう思うということだ。
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