岡山の日本初と、なくなったもの
岡山はカラオケボックス発祥の地。
かつて、出張で岡山県を訪れた。
A社を視察に来た僕らは、見学を終えた後、A社のご厚意で岡山駅まで送ってもらう途中だった。
A社の鈴木さんが、車を運転しながら、ガイドをしてくれる。
「あれが、瀬戸大橋ですよ」
遠くに瀬戸大橋らしきものが見えた。だが、ガイドはそれきりだった。
沿道の風景は、当時住んでいた福岡市と比べると、殺風景なのが否めない。
あたりを見渡しながら、気の利いた話題を拾おうと思っていたその時、空き地に置かれた、いくつかの鉄道コンテナが見えた。
使わなくなった廃コンテナのようだ。
産業廃棄物の置き場所なのか?
これじゃ、話題にならんなぁ・・
そう思った時だ。
よく見ると、そのコンテナの両脇にのぼりが立っていて、風にはためいている。
「カラオケ」
カラオケ??
あの歌うヤツか?
しかし、どう見ても飲食店には見えないし。
当時は「レンタル倉庫」というサービスも、まだ登場していない。
よし、これをつっこもう。
あれ、なんですか?
鈴木さん
「あぁ、最近できたんですけど、なんか、あの中で歌を歌うらしいんですよねぇ」
え゛
カラオケって、ふつー、お姉ちゃんがいる店で
「きゃぁ、上手ぅ~ 次、いとしのエリー歌ってぇ~」
とか、ちやほやされて、え?いとしのエリー?歌ったことないなぁ
と言いつつ、実は十八番なのを隠して
初めて歌うんだよなぁとか、もったいつけて、歌が始まったら、歌詞カード見ないで歌う、あのカラオケですか?
・・・
鈴木さん沈黙
あんなところで歌う人が、いるんですか?
どうですかねぇ、という鈴木さんと、この話題は1分で終わった。
福岡に帰ってからも、誰かにこのことを話すと言うこともなかった。
これが、世界にとどろく日本発、いや、岡山発のカラオケボックスの始まりだったのだ。
写真、撮っておけばよかった・・
世界中の人を、歌で幸せにした岡山はエライ!
日本初の電子投票が行われたのも岡山。
2002年 6月23日、新見市の市長、市議会議員選挙が、日本初の電子投票で行われた。
電子投票と言っても、インターネットや携帯電話で投票するわけではない。
投票者は投票所に行き、えんぴつで投票用紙に書く代わりに、タッチパネルを押す。
データは、ネット経由ではなく、コンパクトフラッシュカードに記録されて、各投票所から開票所に搬送された。
15,066票が、処理開始から25分で開票・発表された。
また、電子投票は当日分のみで、不在者投票は従来の自書式だった。
「チボリ公園」と「瀬戸内ラーメン」がなくなったのは、残念だった。
倉敷チボリ公園は、リピーターの多いテーマパークだったが、経営不振のため、2009年元旦に閉園した。
跡地利用方法は、アウトレットモールの建設など複数案が検討されている。
八ちゃん瀬戸内ラーメンは、岡山県の横山製麺工場が販売していたカップ麺。
麺は油で揚げていないフリーズドライ製法。
DIME(小学館)1999年5月6日号に紹介された。
2001年に生産終了。
当時ウェブサイト宛に「生産再開を期待している」とメールを送ったところ、ご丁寧なお返事をいただいた。
商品の復活を期待して、時々、ネットで検索していたが、2006年には会社そのものが廃業となった。
この夏の旅では大佐SA(上り)で、元祖きびだんごをおみやげに買うのが、今からの楽しみだ。
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