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2009年6月25日 (木)

税金1割、びしっとまけたってちょ

【 河村たかしを追っかけるがね 第10回 】

6月19日、名古屋市議会の6月定例会が開会した。

河村たかしは、所信表明の中で次のように語っている。

「市民税10%減税は、日本中から注目されています。
民間は、毎日が減税とも言える厳しい競争の中で生き抜いています。
行政も、より良いサービスをより安く提供する努力をしなくてはなりません。

私は民間のどえりゃあ厳しい価格競争の中で生きてきましたが、お得意様から財源を心配していただいたことなど一度もありません。
減税を行うことで、税金の無駄遣いを徹底的になくすなど本当の聖域なき構造改革が実現されます。」

「減税を行うことで、税金の無駄遣いを徹底的になくす」
この言葉がポイントだ。

 先に減税ありき。
 減税されて、喜ばない市民は滅多にいない。
 では、その財源は何か?
 そのひとつが、市長の給料、市議会議員の給料である。

 「市議会議員の給料値下げ、賛成ですか?」
 と問われると、中には、気の優しい人がいて 「議員の皆さんも、がっばっとりゃーすで、まぁそこまでせんでもなぁ」という人が現れる。
 だが、
 「あなたの税金 1割まけます。賛成ですか?」
と問われれば、気の優しい人も 「そりゃーもー、たのむでぇ。びしっとまけたってちょぉ」となる。

 減税と、その財源はセットである。
 財源がないのに、減税はできない。

 「消費税を**年間、上げません」
と言うならば、その財源を明言しなければならない。

 もしも 「実は財源はありません」というのが本音ならば、お話にならない。
 赤字国債を増やし、単年度収支を悪化させ続ければ、その政権の間が「負の遺産」を築いた時代となる。
 そのツケは、若年層と子供に回る。

 今時、財源もなしに「増税凍結」「減税」を謳う政治家はいない。
 だが、財源を明言すると、その財源で食っている人たちの票がとれなくなる。
 財源で食っている人は、必死で反対する。
 選挙は、既得権益を守ろうとする人と、既得権益を打破し、民意を得ようという人の戦いになる。
 河村たかしは「埋蔵金」「無駄遣いを減らす」と言った、素人には意味不明な言葉を使わない。お金の入り口と出口が明快で、わかりやすい。

 国政では 9月に、衆議院が任期満了となる。
 遅くとも9月までには、総選挙が行われる。
 各政党は、その候補者選定の真っ最中だ。
 早くも、街頭演説をしている人たちもいる。

 河村たかしは名古屋市長選挙に出る直前まで、衆議院議員だったので、現在、愛知1区のその議席は空席となっている。
 民主党は 6月23日、次期衆院選の愛知1区公認候補を、現・愛知県議会議員の佐藤夕子に決定した。

 これは自民党にとって手強く、民主党にしてみれば、ご都合主義な選択である。



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