リアップとロゲインとプロペシア
リアップは発売してから10年、ずっとミノキシジル1%溶液で売ってきたが、つい先日5%溶液を発売した。
一方、リアップの元になっている育毛剤「ロゲイン」は元々 2% と 5%。
ロゲイン 5% は輸入業者から、通販で購入すると 2ヶ月分が 4,200円程度。
1ヶ月あたり 2,100円。
一方、6月1日に発売されたばかりのリアップ×5(5%溶液)は、メーカー参考価格で1ヶ月分が7,400円。ロゲインの3.5倍もする。
普通に考えれば、ミノキシジルの濃度が高い5%が効きそうだが、1%ならば頭皮に合うが、5%は合わないということがあり、そこが悩ましい。
そこで、ロゲイン5%を使うならば「コラージュフルフル」というシャンプーを併用するとよい。これは自毛植毛を手がけるクリニックが推奨している。
コラージュフルフルは、1999年に持田ヘルスケア(東京都新宿区)が発売した。
水虫治療薬に使われている成分であるミコナゾール硝酸塩(硝酸ミコナゾール)が、ふけの原因菌マラセチア・フルフルを抑える。頭皮の殺菌効果があり、きちんとかゆみがおさまる。
amazon、ケンコーコムなどのWebショップで買うことができて、値段も 1,500円と決して高くはない。
→コラージュフルフルシャンプー 200mL 1,575円(送料無料)
■成分 (外箱に記載)
ミコナゾール硝酸塩(有効成分)、アルキルカルボキシメチルヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウロイルメチル-ベータ-アラニンNa液、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、濃グリセリン、プロピレングリコール、無水亜硫酸Na、クエン酸Na、コハク酸-ナトリウム、パラベン、水
次は通院してプロペシアの処方を受ける方法。
これは、まず最初に遺伝子検査を受けて、プロペシアが効くかどうかを調べる必要がある。
今やプロペシアは、毛髪専門クリニックだけでなく、町医者が処方している。
保険が効かない薬のため、毎月の薬代はリアップの5倍程度になる。
効きもしない薬に、毎月数万円を捨てるのは、なんとも惜しい。
遺伝子検査は、それだけで3万円ほどかかるが、その先のランニングコストを考えれば、そこをけちってはならない。
プロペシア(=フィナステリド)は飲む発毛剤として、日本では2004年に注目され始めた薬。世界初の経口発毛剤。
購入には、医師の処方箋が必要となる。
1998年
米国メルク社が、前立腺肥大の薬「フィナステリド」発売
この薬に、育毛効果があることがわかる。
2003年
3月、日本の万有製薬が厚生労働省に「プロペシア」の承認を申請。
2004年
日本の大衆週刊誌が「飲む毛生え薬」の登場が近いことを、取り上げ始めた。
2005年
12月24日、日本で処方箋による処方が始まった。
2007年
7月、福岡ダイエーホークスのリック・ガトームソンが「フィナステリド」を使用していたところ、禁止薬物使用で20日間の出場停止処分を受けた。
2008年
禁止表国際基準2008年版に隠ぺい剤の例として掲載された。
2009年
1月1日、禁止表国際基準2009年版では、禁止物質のリストから外れた。
つづく
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