31年前の今日、夏のお嬢さんが・・・
今から31年前の今日、あなたは何をしていただろうか?
まだ、生まれていなかったという人も、いるだろう。
そう。普通の人ならば、覚えているわけはない。
記憶とは、記銘→保持→想起から成る脳の機能。
●感覚記憶 ・・脳に送られた情報。1~4秒しか覚えていない。
●短期記憶 ・・最大15秒の短い記憶。
●長期記憶 ・・記銘→保持→想起というプロセスを通る記憶。
人はすべてのことを脳に「記録」しているが、すべてのことを「記憶」していない。
それは、脳の一部である海馬が、記憶にランク付けをしているからだ。
些細なことがらは、脳にとどまっているものの、想起しないようになっている。
ただ、世の中には、膨大な情報があり、昔のことを言われた時、そもそも知らなかったということの方が多い。
今日の話は、その1つである。
31年前の今日、昭和53年 1978年7月1日(土)
榊原郁恵の代表的なヒット曲「夏のお嬢さん」が発売された。
世界初の携帯音楽プレーヤー「ウォークマン」が発売されるのは、この1年後。1979年7月1日である。
歌謡曲ファンは、テレビ、ラジオから流れる「夏のお嬢さん」を聞き、榊原ファンは、45回転のEP盤を買うか、ラジオをエアチェックして、カセットテープに録音した。
歌謡曲ファンは、軽快なリズム、少年の恋心を歌う切ない歌詞、そして郁恵ちゃんの愛くるしい笑顔に酔った。
ピンクレディほどの、忙しい振りはついていなかったが、小学生は、道ばたで振りをつけて歌っていた。
もし、当時カラオケボックスがあれば、中高生が歌う今週のカラオケトップ10にランクインしたことだろう。
ただ、この曲は スージー・クアトロのシングル曲「The Wild One」と、フレーズが酷似していた。
スージークアトロの曲は 1974年発売なので、スージーが真似をしたのではない。
かと言ってカバー曲でもない。
スージー・クアトロ人気が日本でピークを迎えたのは、1977年「Roxy Roller」の頃。
1974年に出た "原曲" を知る人はほとんどいなかった。
1980年に発売された 八神純子のヒット曲「パープルタウン」
これは、1980年に日本でも発売されていた レイ・ケネディの「YOU OUGHTA KNOW BY NOW (邦題ロンリー・ガイ)」のサビを盗用したのではないかと当時、話題になった。
原曲を初めて聴いた時 「パープルタウン」をレイ・ケネディがカバーしたのかと思ったほど、サビだけと言わず前奏からそっくりである。
「明星」や「平凡」などの、芸能界御用達メディアは、確証もなく盗作だとは書かない。
当時はインターネットがない。
当然、掲示板もない。
誰かが「似ているな~」と思ったとしても、それは、独り言で終わる時代だった。
人の記憶は不思議である。
「夏のお嬢さん」の発売年月日は知らなくとも、その情報を得ると、脳内に眠っていた関連情報を、呼び起こすことができる。
あなたは、何か思い出しましたか?
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