あっそう 麻生 二人の麻生
麻生太郎は、衆議院(福岡8区)選出の国会議員。
1940年 9月20日、吉田茂の初孫として生まれた。
2009年の誕生日で69歳。
1963年 学習院大学 政経学部卒業
1979年 39歳の時、衆議院 初当選。 国会議員になってからは30年。
1985年には、九州工業大学情報工学部を、地元飯塚市に誘致。
九州大学と九工大の関係は、レベルは違うが、東大と東工大のようなもの。
九州内に留まりたい理系の学生にとっては、最高峰である。
国立大学が情報工学部を創るのは、日本で初めてだった。
1996年 国務大臣経済企画庁長官
1999年 11月には「日本が動く時」長野祐也編 ぎょうせい の中で「相続税率が70%なんて正気の沙汰ではない。一律10%くらいがいいのでは」と発言。
相続税は、2003年1月に引き下げられた。
2003年 9月、小泉内閣で総務大臣
2005年 10月、総選挙大勝後の内閣で外務大臣
2006年 自民党総裁選挙落選。全党員の得票数は安倍、麻生、谷垣の順だった。
2007年 6月、著書「とてつもない日本」を記す。
メディアの悲観的な報道姿勢に疑問を呈し、地方と国の潜在能力を明らかにしている。
2007年9月、自民党総裁選で福田康夫に敗れる。
同年「国際漫画賞」の創設に尽力。実行委員長を務め、日本が誇る漫画文化の育成と権威づけに貢献した。
2008年 9月、自民党総裁選3度目の出馬で当選。内閣総理大臣就任。
麻生の特長は、明快でわかりやすいこと。
わかりやすいが故、歯に衣着せぬ物言いに、反感を抱く人もいる。
また、その漢字読解能力をもって、総理の資質を疑問視する人がいる。
偏り、阿りがなく、軸が決まっていて、なおかつ親しみやすい。
アイデアを法律に変えていく実行力は実証済み。
なぜに、これだけメディアに蔑まれるのか?
なぜ、自民党議員は、総理の首をすげ替えようとするのか?
不思議な政治家である。
麻生哲朗は、たぐい希な才能を持つCMプランナー。
1972年、神奈川県横浜市生まれ。
早稲田大学(理工学部建築学科)から電通にすすみ、
1997年、岡泰道、川口清勝、多田琢と共にTAGBOATを立ち上げた。
同社は、カロリーメイトCM「がんばれワカゾー」篇など、ユニークなCMを多く手がけている。
2002年7月、CM作品集「TUGBOAT 1999.07~2002.05」を発表。
2002年11月、「夢さがしエトセトラ」では、一足先に道を選んだ30人の一人として取り上げられ、次世代の子供達にメッセージを送った。
真摯な人柄がうかがえて、好感の持てるインタビューだった。
2004年3月、映画「ホテルビーナス」の原作「ビーナスブレンド」を発表。
「ホテルビーナス」は、草彅剛主演。2004年春 松竹が公開した映画。
ロケ地ウラジオストック、名優の配役、絶妙な音楽。
それは質の高いポップアートであり、ドラマでもある。
それまでに見たことがない緊張感に引き込まれた。
そして、また観たくなる映画。
リピーター割引として半券を持っていくと、一般1,800円が1,000円になった。
原作本「ビーナスブレンド」は映画と違和感がないストーリー。
映画の後に読むことで、物語の深みがさらに増す内容だった。
麻生の持つ可能性は、CMプランナーという枠をはみ出していた。
「ビーナスブレンド」以降、目立った活動の情報が見つけられない。
どうしたのか、麻生。
彼が書く独自の世界観を、また読みたくて、首を長くして待っている。
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