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2009年7月 9日 (木)

政治家はふってーことやらなかんて

【 河村たかしを追っかけるがね 第12回 】

 則竹勅仁(のりたけくにひと)は、名古屋市議会議員である。
 名古屋市の一部の人以外には、ほとんどその名は知られていない。
 今日、このブログで初めて名前を見たという人が大半だろう。

 則竹がここまで歩んできた政治家人生は、なかなかドラマチックである。

■則竹の略歴

1965年
7月20日、名古屋市中区生まれ。もうすぐ44歳を迎える。

1989年
名城大学卒業

1999年
河村たかしの秘書になった。

2003年
名古屋市議会選挙、3,980票を得て初当選。

2007年
6,079票を得て、2期目当選、現在に至る。
現在、名古屋市議会議員として「民主党クラブ」という会派に属している。
しかし、民主党には「民主党」という会派があり、則竹以外の民主党議員は、そちらに属している・・・

 則竹は初当選した 2003年の選挙では「費用弁償の廃止」を公約に掲げた。
 費用弁償は、そもそも議員がまだ報酬をもらっていなかった時代に、本業を休んだ「弁償」として支給されていたもの。現在では、交通費の意味合いが強い。

 名古屋市議会議員は、報酬 1,550万円+政府調査費660万円+費用弁償 80万円で、年間およそ2,290万円を受け取る。

 費用弁償は一人あたり、1日につき 1万円が支給される。
「なにも、そんなこんまいことゆーとらんで、政治家はもっとふってーことやらなかんて」というのは、間違っている。
 1日は1万円だが、年間で一人80万円。議員は75人いるから、年間6,000万円。任期は4年なので2億4千万の瞳ではなくて、円が税金から出て、議員の懐に入るのである。

 則竹は、2003年4月に初当選し、早速、初めてもらう費用弁償の受け取りを拒否した。
 すると、民主党は即座に、則竹を全会一致で民主党会派から「除名」した。

 地方議会は「政党」ではなく「会派」ごとにチームを組んで動いている。
 異なる政党、無所属の議員らが、政策を通すためにタッグを組むのが「会派」
 会派に入っていなければ、条例ひとつ通せない。

 会派を除名されれば、選挙における「公認」も消える。
 そうなれば、世襲でもない議員の政治生命はそこで終わる。
 ただそこは、民主党愛知県第1区総支部責任者である河村たかしが、反対して「民主党クラブ」という会派を名乗ることで、民主党に止まることができた。

 則竹は就任以来、費用弁償の受け取りを拒否し続けている。

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