不一致のどこが悪いんかね?
【 河村たかしを追っかけるがね 第14回 】
6月26日、名古屋市議会6月定例会
自民党の東郷哲也議員が「公立図書館の運営を民間に開放してはどうか」と質問した。
河村たかしが市長に就任して以来、名古屋市議会の雰囲気は一変している。
質問に立つ側は、この市長ならば、わかってくれるのではないか?
山は動くのではないかと、嬉々として議会に臨む。
もちろん、それを苦々しく見ている議員もいる。
図書館サービスを民間委託するのは、今や常識である。
東京都大田区では、2003年4月1日から図書館サービスは民間が担っている。
元々、接客態度がよかったので、実感しづらいが、今や緊張感のない職員はいない。
依然として公的運営している別地域の図書館に行くと、その差は歴然とする。
概して「公」のほうが棚が荒れている。コンピューター端末で検索して図書記号を調べても、棚がその通りに並んでいないので、本を探すのにとても難儀する。棚が荒れると風紀も荒れて、書き込みや紛失が増える。
目の前で貸出客の行列が伸びているというのに、知らんぷりをして「自分の仕事」をしている職員もいる。民間ならばすぐに「お待ちの方、こちらにどうぞ」と言って窓口を一つ開けてくれるところだ。
「俺は受付とか、そういう仕事の人じゃないのよ」
と顔に書いてある。それなのに、利用者の冷たい視線に怯えているのが伝わってきて、可笑しい。
質問に対して、教育長は「他地域をよく研究して、検討したい」と、 実質的には「やりません」という答弁。
だが、河村市長は 「公共サービスを公務員しか担ってはいかんというのは幻想」として、積極姿勢をみせた。
これを、市議やメディアは
「市長と職員の不一致」
「一致していないのは、問題」
というのである。
既成概念に埋もれた人は、世界中から「不」という言葉を一掃する必要があると、勘違いしているようだ。
理想的な賢者の政治が行われていない限り、政治家と官僚が不一致なのは、当たり前だ。
それが一致しているから「族議員」が問題になっているのだ。
真っ当に生きていると、たくさんの問題に気づき、解決に当たれば、人とぶつかる。
ぶつかることから逃げれば、世の中は何も変わらない。
河村たかし行くところ、不**は付きものだし、その足跡には、うようよと問題が生えてくるのである。
6月30日、河村たかしに 101万円のボーナスが支給された。
この金額は在職日数に対する日割りであり、満額ではない。
ただし、河村たかしは「自分の年収を 800万円に減らしてちょ~」という条例案を出しているので、それが可決された場合は、8月の給与から減らして調整する。
名古屋市一般職員の、この夏のボーナスは、一人あたり平均 80万円である。
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