サブの1年は長すぎる
この夏、熊本に旅行をした時のことである。
高速道路の玉名パーキングエリアには、デコポンを使ったお菓子が数点売られていた。
デコポンは、熊本県が日本一の産地である果物。
みかんの上がせり出した形状で、その姿は漢字の凸に似ている。
このデコポンを見る度に、デコをデコポンのCMに起用してもらいたいと思う。
8月18日
プレミアリーグ2節
away サンダーランド ○3-1
デコ先発出場
前半は0-1とリードされて折り返し。
後半3得点で逆転勝ち。リーグ首位に立った。
70分の3点めはデコ!
1年前のあの輝きを思い出すゴール。
この難しい立場に置かれたシーズンを、上々の出来で滑り出した。
86分にレンタルから戻ってきたシェフチェンコと交替。
8月21日
インテル モラッティ会長の談話 (ザ・ゴールより)
「トップ下の獲得は指揮官が望んでいることだよ。エトーとミリートには良いボールを送らないといけないからだ。その考えには納得している。どう解決できるかは、見てみよう」
おきまりの「見てみよう」で締めくくられたコメント。
もう補強はしない、言い訳は許さないという姿勢が幾分柔軟になってきた。
8月24日
セリエA開幕
移籍交渉がうまくいけば、今頃デコはここで開幕を迎えていた。
インテルはホームでバーリと引き分け。
バーリは今シーズン、セリエBから昇格してきたばかりのチーム。
やる気満々の相手とはいえ、ホームで引き分けという結果は、チームが何らかの問題を抱えている証左だ。
モウリーニョ監督談話(ザ・ゴール)
「ホームで引き分けた後に、トップ下がいないことを言い訳に使ってはいけないと思う」
8月23日
プレミアリーグ3節
home フラム ○2-0
デコはベンチを温める。
81分にランパードに替わって出場。
チェルシーは開幕3連勝。
2008-09シーズンの開幕は、3節にトットナムと引き分けて 2勝1分だったので、前年よりもいいスタートだ。
ただし、デコに限って言えば、去年は3戦ともに先発出場だったのに対して、先発1、途中出場2。
位置づけは「サブ」に落ちている。
夏の移籍期間は 8月31日まで。
残りの1週間で何か動きがあって欲しい。
だが、アンチェロッティ監督は「デコは売らない」と明言しており、デコをサブで使うつもりでいる。
デコほどの選手がサブにいれば、監督は心強い。
デコを売っても監督には1円も入らないし、貴重な切り札を失うだけ。
僕が監督だったら、絶対に売らない。
だが、デコに残された時間はそう長くない。
ここにきて、サブの1年間は長すぎる。
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