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2009年8月 9日 (日)

木でできた丸いアナログ時計

 ある日、ボクは 旅の時計を探していた。

 旅の時計はアナログと決まっている。デジタルはせっかちでいけない。

 ビジネスホテルや、実家でくつろぐ時に見る。枕元において目覚ましに使う。

 目覚ましと言っても、会社に行く日のように けたたましく鳴る必要もない。スヌーズだって要らない。ただ、ついていればよい。

 旅が迫ってきたからというのが、探し始める動機だったが、パソコンの隣に置くアナログ時計が欲しかった。どうしても欲しかった。

 パソコンには右下のタスクトレイにデジタル時計が表示されている。サーバーで時間が統制されているので狂うことがない。

 毎朝の目覚まし時計は、湿度・温度を表示するデジタルの電波時計。

 その正確さ、合理的な機能には不平ひとつなかった。

 それが、WindowsVISTA HOME PREMIUMのガジェット アナログ時計を見た時、違和感が生じた。

 VISTAを使い始めてから8ヶ月が経ち、いつもアナログ時計を見ていたくなった。

 だが、ガジェットはデスクトップにあり、ソフトを操作している時は隠れていて、観ることができない。

 そんなある日、デパートの時計売り場に迷い込んだ。

 そうだ、アナログ表示の時計はいくらくらいなんだろう?

Casio  

 アナログ、目覚まし付き、そして小さい。これだけの条件に合うものが、2000円前後で並んでいた。

 他にはないか? テナントで入っている高級文具店にもアナログ時計があった。こちらは 2,940円。 だが、即ゲットはしない。

 よし、旅の時計にかこつけて、アナログ時計を買おう。

 そこから、旅の時計を買うまでの 1ヶ月の旅が始まる。

 まず、ネットでしらべる。店頭で2,000円前後だったものは、ネットでは送料込みで 1,000円程度で買えることがわかった。ただし、ネットで時計を買うのには、一つ難点がある。

 「音」が確認できないのである。

 目覚ましの音
 秒針が動く音
 これだけは、直に自分の耳で聞くしかない。

 高級文具店のショウウィンドーにあった「木製」で「丸い」時計が頭から離れない。
 そういったデザインを探していくと「RIKIクロック」に当たった。

 RIKIクロックは 渡辺力(わたなべりき)が手がけた時計。
 渡辺力は、1911年 東京生まれ。
 椅子のデザイナーとして著名だ。渡辺が手がける時計はシンプルで、ボクが求める条件が揃っていた。

 ただ一つ、でかかった・・

Riki

 RIKI電波クロック WR07-11は、直径が254mm。
 卓上で 25cmはあり得ない。
 トラベルウォッチとしても使うので、直径は10cm以内が望ましい。

 そして、1ヶ月。振り出しに戻り、件の高級文具店へ。

 「すみません」

 店員さんを呼び、ショウウィンドーを開けてもらう。買う気がなければできない、この行為により、しばしの優越感に浸る。

 目覚ましの音を聞き、秒針の音を聞く。目覚ましはほどよい電子音。スヌーズもついていた。秒針の音は、店中にゆうせんが流れていて、聞き取れない。音を確認したことで、店員さんに "神経質な客だな" という印象を与えたようだ。

Clock

 「デザイン小物を作っているメーカーですから、時計専門メーカーのような品質は期待できないですよ」

 そう、それでいいのだ。それが、いいのだ。大阪弁で言えば

「それでええねん、それがええねん」 だ。 別に言わなくても良いが

IDEA ウッドアラームエフ 2,940円(送料無料)

 現品のみ、最後の1点だったそれを包んでもらう。長く売れずにそこにあったのかも知れない。店員さんはウェスで時計を拭き、予備の電池をおまけで1つ箱に放り込んでくれた。

 帰ってからネットを見て、IDEA LABELはシンプルで廉価な時計をたくさん出している、楽しいメーカーだということがわかった。

Idea

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