佐世保北高と松永真理
佐世保北高校は、普通科・全日制のみの進学校です。
2003年度入学まで佐世保市は、西、南、北の3校による合同選抜入試を行っていました。佐世保には東校はありません。
戦後、占領軍の担当が東日本と西日本で違ったため、西日本は比較的アメリカナイズされた教育制度が多く、佐世保市、長崎市、大分市など九州には合同選抜入試制度の地域が多い・・・
村上龍 2001年の著書「教育の崩壊という嘘」に、そう書かれています。
総合選抜というのは、長崎県の公立入試問題を解いた応募者から、各校450人の合格者枠、合計1,350人を選抜するのです。
通学エリアは考慮されますが、受験者は希望校を指定できません。
「村上龍のファンやけん、おいは北高がよかばい」
という人は、当時いませんでしたが、そういう希望は言えないのです。
佐世保南高校のすぐそばに住んでいながら、北高に通っているという生徒も、実際にいました。
2004年度入学選抜より、合同選抜は廃止されました。
また従前は、佐世保市外からの受験者の入学枠が7%と制限されていましたが、同時に撤廃されました。
2004年4月には、佐世保北中学校が併設され120人が入学。中高一貫教育コースが始まりました。
2007年4月には、中学校から自動的に120人が進学してくるため、高校から入学する枠が120人分減らされました。
部活は、各部に6学年が所属しています。つまり、一つの部活動に中1から高3までが在籍するわけです。どんな人間模様が生まれるのか、これはこれで、興味が持てますよね。
2004年度からは、女子の制服が黒に近いブレザー風のセーラーに変更されました。
佐世保北高は村上龍の出身高ですが、在校生はあまりそれについて語ることはありません。校内に村上龍の銅像などはありません。
ちなみに、村上龍については、佐世保市立図書館に原稿や万年筆が常時展示してあります。
村上龍以外では、松永真理もOBの一人。
この名前を聞いただけで、誰だかわかる人はかなりビジネス書が好きな方でしょう。
"iモードを立ち上げた女性" と言えば、わかるでしょうか。
【 まつなが まり 】
1977年
明治大学卒業。リクルートに入社
1988年
6月、リクルート事件起きる。
7月「とらばーゆ」編集長就任。
1994年
7月、初めての著書「なぜ仕事をするの?」講談社 出版。
1997年
ドコモに移籍。
iモードを企画段階から立ち上げた。
2000年
3月、ドコモを退社。
7月「iモード事件」角川書店 発表。
9月、女性向けウェブサイト「イー・ウーマン」を立ち上げた。
2002年
6月、バンダイ社外取締役就任。
7月、リクルート在籍時代の回顧録「iモード以前」岩波書店 発表。
松永真理は佐世保出身であることを知られたくないのか、著書では母校や佐世保については全く触れていません。
佐世保北高の卒業年度は年号ではなく、第1期からの年度数で「*回生」と表記されます。だから、自分が何回生なのかがわかる人はとても少ないです。
卒業生は自動的にOB会「北星会」に入会扱いとなります。
大半の卒業生は「おいは会費納めとらんし、入会手続きしとらんけん、北星会は入っとらんばい」と思っています。年会費は要らないのですが、総会の会費が高いのが難点です。
以上が佐世保北高のご紹介でした。
明日は、佐世保ドライブに戻ります。
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