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2009年9月24日 (木)

いったい誰が第1なんだね?

 8月末
 河村たかしは「政務秘書設置の条例案」の9月議会への再提出を決めた。
 同案は6月議会では、自民・公明・共産3"会派"の反対で否決された。

 秘書候補者は現在、山梨県選出議員の下で働いている男性。
 河村たかしが育てているからには、優秀で誠実な人材に違いない。
 河村たかしは、この政務秘書を「国」とのパイプ役に充てる。
 「国」とは自らの出身政党「民主党」が構成する内閣である。

 "会派"というのは政治グループを意味する。
 地方議会では「会派」に属していないと質問もできない。
 既存政党が既得権を守るための、ずっこい制度だ。
 政治屋は新規参入を難しくするために、どんどん自分たちに有利な制度を作っていく。
 民主党・新政権が始めた官僚主導の打破は大変に有意義なことだが、この自らの優位を守るための「お手盛り」は別次元のこと。

 8月30日に行われた第45回総選挙の公約において、自民党と共産党は「脱・お手盛り」を謳っている。
 自民党は「10年後、衆参定員3割減」
 共産党は「政党交付金廃止」

 一方、民主党・新政権はせっかく獲得した「与党」の立場を継続的に守ることを優先している。
 有権者が「政権はこの政党に」と選んでいない政党が政権にいるのはおかしい。

 しかも閣僚のポストも与えている。
 これは、得票数=獲得議席に見合わない。(民主308 社民7 国民新3)

 コクミンから多数を与えられていない政党が政権にいるのは、民主党が自らの立場を優位にする策に過ぎない。

 「有権者が民主党に投票した」
 ことを完全に忘れている。

 自民党は2005年総選挙で絶対安定多数を確保しながら、2007年の参議院選挙で敗れ、参議院の過半数割れを起こした。
 それでも制度上は、衆議院で再可決できたのに、懐の深さを見せて野党に気を遣った。そして衆議院4年の任期のうち、後半の2年は死に体になってしまった。

 民主党はそれを畏れている。
 そこで、参議院対策として2党を迎え入れ、大臣ポストまで与えた。

 また2010年夏の参議院選挙では、バランスをとりたがる有権者層が
 「じゃ今度は自民党」
 と言いかねない。

 2010年夏・参議院選挙で自民党に過半数を許すと、残り3年の政権運営がぎこちなくなる。
 そこで、エースの小沢一郎を内閣に入れず「民主党」の選挙対策チーフに据えた。
 日本コクミンの利益を第1に考えるならば、小沢のポストは自ずと決まっていたはず。

 コクミンではなく「民主党」を第1に考えていることが、
・不自然な連立
・小沢の処遇
 にはっきりと現れている。

 そんな民主党だからこそ、民主党員である河村たかしの総理の道は遠のいたと言えるのである。

【 河村たかしを追っかけるがね 】 は、毎週木曜日に掲載しています。

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