怖すぎる明石海峡大橋
快適だった新名神と別れを告げ、草津JCTで名神と合流。
ここから大阪・吹田までは、名神高速。
慢性的な渋滞の名所である。
渋滞にはまる前に草津PAに寄る。
♪ くさつよいとこぉ 一度はおいでぇ
と歌いながらトイレ休憩。
ここのPAのトイレはウォシュレット。確かにくさつよいとこだ。
事前の下調べによると、ここの名物は
草津あんぱん 120円
香川県のさぬきうどんにたどり着くには、まだかなり時間がある。
そこで、間食にあんぱんをゲット。
味はというと、まぁいわゆる普通のあんぱん。
買ったあんぱんは、らずべりぃというパン屋さんで150円。
ガイドブックに載っていた草津あんぱんとは別物だったのかも知れない。
ここで、冷えピタを買ってきたことを思い出した。
ダイソーに売っていた3枚105円のクールシート。
おでこに1枚貼って走り出す。
これが、はまった。
走るほどに、元気が回復するのがわかる。
頭痛がぐんぐん引いていく。
体温が下がり、思考力が戻ってくる。
渋滞のなかでは、ちょっと見た目に難があるが、そんなのはどうってことない。
大津SAは琵琶湖湖畔と比叡山のカメラポイント
名物は近江牛コロッケ
だが、日も暮れてきており、時間も大幅に押しているので、寄らずに先を急ぐ。
17:00
8県めの京都にはいった。
17:20
桂川PAで作戦タイム。
名神を終点まで走った先、阪神高速の「*号線」という名称を脳にインプットする。
都市高速を走る時、標識を見て瞬時にどちらに分岐するかを判断しなければならないことがある。
「●●方面」という表示は、土地勘のない場所では意味を成さない。
そこで、*号線という情報が、最大の判断材料になる。
陽はかげっていく。
冷えピタで下がった体温。
死ぬかと思った炎天下の高速は過去の話。
心地よい夏の夕暮れがやってきている。
旅立つ前に最も恐れていた名神渋滞は、思ったほどではなかった。
吹田JCT
ここを過ぎると本日の渋滞も終わり。
西宮ICまで進み、阪神高速3号神戸線へ。
第二神明道路を通り、名谷JCTからは阪神高速5号湾岸線。
かすかにビルの谷間に見えた夕日が沈み、夜の帳が降りた。
カーナビの指示どおりで、間違いなく難解な阪神高速をクリア。
19:40
垂水JCT
いよいよここからは神戸淡路鳴門自動車道。
本州に別れを告げて、淡路島に渡る。
あたりはもう真っ暗。
写真を撮っても、光量不足でピンボケばかり。
やがて、暗闇のむこうから、吊り橋独特 「X」字の梁がある橋脚が見えてきた。
舞子と淡路島を結ぶ 全長3911mの明石海峡大橋は、世界最長の吊り橋。
1986年着工。1998年4月5日開通。
日没から23時まで、ライトアップされる。
舞子側から遊歩道が出ている。
ふと左側をみると、それは漆黒の谷。
遙か下に海
昼の明るい時も怖いだろうが、夜にこれを観たのはいけなかった。
そこに吸い込まれそうな錯覚に陥った。
いつもならば、吊り橋は左車線をのんびりと走るが、とても左車線は走れない。
中央に車線変更。ハンドルにしがみつき、身をかがめて走る。
後続車に気を配る余裕はない。
その場に止まってしまいたい衝動に駆られる。
かつて、テレビで観た映像が脳裏をよぎる。
それはサンフランシスコの吊り橋が台風にあおられ、きりもみ状にくねりながら、海へと崩れ落ちていくシーン。
恐怖を払いのけて、必死にアクセルを踏む。
しかし、踏んでも踏んでも終わらない。
4kmの橋を渡ったことがある人は、日本人の1%にも満たないだろう。
しかも、この高さ。そして暗さ。
高所恐怖症でなくても、ここは怖すぎた。
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