佐世保のETC事情
アクセルをぐっと踏み込み、点いたのはオレンジのランプ。
その時、左手に「金立SA 3km 最後のGS」という立て看板が見えた。
もし、あと少しランプ点灯が遅ければ、武雄あたりで一旦高速を降りる羽目になったところ。運が良かった。
21時をまわった金立(きんりゅう)SAの売店は、人影もまばら。ここまでの旅、どこのSAも人で埋まっていたが、ここは違う光景だ。
佐賀県の金立SAは 128円/L
最安値は東京の 125円/L、最も高いところで129円/L。
ガソリン価格差は、ほとんどないことがわかった。
武雄JCTを左に行くと長崎、右へ行くと佐世保。
佐世保方面の「西九州自動車道」へ進む。
西九州自動車道は、福岡県からは西に向かって前原市まで延伸しており、それとつながるのだろう。毎年、里帰りの度に福岡の高速は延びているのだが、佐世保のほうはもう8年ほど、変化がない。
ETCレーンが1つしかない武雄料金所を過ぎると、片側1車線の対面通行がつづく。
地方の高速は今でも1車線のところが多いのである。
「あんまり高速やら乗らんけんね。そいけんETCもつけとらんばい。民主党が政権とったらETCは要らんごとなるし」
佐世保の級友談
関東では半数を占めていたETCレーンは、先に行くほどに減り、地方のICではほとんどが1レーンのみ。
ETCをつけている人のほうが珍しい。
選挙前に鳩山党首が「高速道路完全無料、ETCは要らなくなる」と明言していたので、地方の人はETCなしで「無料」を享受できると思い投票している。
それが、政権をとった途端「一部の地域は有料」「段階的に無料」と話が変わった。
ETCをつけていない地方の人たちにとっては、高速はまだしばらく縁がない場所である。
佐世保の灯がみえてきて、最後のトンネルを抜けるとそこは「佐世保みなと」IC。
佐世保駅にほど近い、町の真ん中にある高速入口。
できた頃は、まちがえて進入する人が多く、隣のおばさんは
「なんね、ジャスコじゃないとね」
と言っていた。
東京から1,521km 高知から722km
高知出発時の予測から遅れること40分で到着。所要時間10時間15分。
遅れは、かしわうどんと給油のロスタイムであり、高知から佐世保までの道のりは渋滞なし。
「お盆で高速は大渋滞」と言っても、渋滞しているのは東京~大阪の間だけだった。
荷をほどくと、翌日からは早速九州ドライブの旅に出る。
初日は「博多」
かつて、住んでいた家を見て回り、毎日通っていた喫茶店に懐かしのマスターを訪ねる。
そして、お世話になっていた安い定食屋さんが今でもあるかを確認する。
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