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2009年9月25日 (金)

基山のうどんはかしわうどん

太宰府インターから再び、九州自動車道に戻る。
ここから鳥栖JCTまでは片側3車線。九州ではここだけである。
右ウィンカーを出して一斉にクルマが「左」「中」「右」3車線に散らばっていく。
右後ろから白いMR-Sがダッシュして右車線を奪った。

かつて、右車線の住人だった。
時は流れて、今は左車線専門。
ただ、この時だけは同輩を追いかけてみたが、あっという間に見えなくなった。
きちんと踏めば、けっこう速いんだなぁと感心する。


20:20
夕飯どきをとうに過ぎている。
就寝4時間前に食事を終える。
一ヶ月前に始めた。
そこで頭に浮かんだのは「基山のうどん」

かつて、営業で九州を回っていた頃、男たちは太宰府で高速に乗り、最初の基山PAに寄り「基山のうどん」でこしらえてから、戦場に出て行った。
だが、うどんに対して拒否感をもって育ったため、基山でうどんをとったことはない。なぜ、皆うどんうどんと言うのかが不思議で、嫌悪さえ覚えていた。

時は流れた。古いことは忘れた。

香川でさぬきうどん → 基山で基山のうどん
旅のつながりがいい。
よし、今回の旅は「うどん」にこだわってみよう。
ころころ、こだわりが変わるのである。

基山PAにはいると 広い駐車場の右端に、先の白いMR-Sが見えた。
そこから5台となりに車を停めた。

「こんにちは」
クルマを降りると、Yさんが挨拶をしてくれた。
「東京からですかぁ?」
さっき、太宰府ICで抜いていきましたよね?着いていこうと思ったんですけど。

彼は今日、岡山で開催されたオープンカーオフ「おはきび」の帰りだという。
話をしているうちに、MR-S仲間を介した間接友達だとわかった。世間は狭い。

バイクに乗っている時は、そこらじゅうのライダーが友達だった。
乗用車に乗り始めてから、路上でドライバーと話したのは初めてだ。
このMR-Sというクルマには、オーナー同士の特殊な連帯感がある。

スナップ撮影専用のU太郎と財布だけを握って食堂へ。
かつてはだだっ広い駐車場に、ぽつんと売店がある場所だったが、しばらく来ないうちに店舗が増えて瀟洒になった。

Kiyama2038  390円という値付けに惹かれて「かしわうどん」のボタンを押す。
これが、ここの名物。
福岡から鳥栖地方にかけての定番だ。
ただ、うどん屋は「牧のうどん」しか行ったことがなく、博多に住んでいる時は知らなかった。

食べても食べても出てくるかしわに味がしみていて美味い。

この旅はここから先、うどんにこだわっていこう!
そう意を強くした。
が、これが、この旅最後のうどんになった。

基山PAは福岡のお土産処でもある。
たいていの名物が置いてあり、よくここで「鶴の子」を買う。
2個入りは楕円形の箱が可愛く、食べ終えた後も小物入れに使う人が多い。
復路で買うことにして、ここは見送った。

基山PAあたりは福岡県と佐賀県が入り組んでいる。
九州自動車道を南下すると、福岡から一旦佐賀県に入り、鳥栖を過ぎると、松田聖子・チェッカーズを生んだ久留米市は福岡県だ。

「福岡県にはいりました」
佐賀だったのかよ
「佐賀県にはいりました」
おいおい

カーナビとの会話をしながら基山PAを後にして、鳥栖JCTを右折。
そこからは「長崎自動車道」
この道は一度も渋滞したことがないのではないかと思うほど、いつも空いている。
それだけに取り締まりが怖い。

左車線の僕を大量のクルマが圧倒的な速度で追い抜いていく。
そのクルマはほとんどが軽自動車だ。

さぁ、あとは佐世保まで一直線だ!
そう気合いを入れた時、コックピットに警告灯が点いた。

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