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2009年10月16日 (金)

2009夏 長崎は竜馬で勝負ですよ

「この夏の長崎は竜馬で勝負ですよ」
と佐世保に住む僕の友達。

竜馬って高知でしょ。長崎とどう関係があるの?
「いや、まぁとにかく竜馬らしいです」

「長崎さるく幕末編」 2009年夏、長崎は竜馬を観光PRの柱に据えていた。
元々長崎には竜馬関連の施設が多く、風頭公園には竜馬の銅像まである。
でも高知の銅像とはちょっとポーズが違う。

一応、司馬遼太郎「竜馬がゆく」は読んだ竜馬ファンだ。
その物語には、次の一説がある。

"船が長崎の港内に入ったとき、竜馬は胸のおどるような思いをおさえかね、「長崎はわしの希望じゃ」と、陸奥陽之助に言った。"

海援隊の前身であり、日本で最初の商社「亀山社中」があったのは長崎。
そのため長崎は、2010年に放送されるNHK大河ドラマ「竜馬伝」の舞台にもなっている。

でも、こういうことは得てして地元にいる人よりも、ファンのほうが詳しいもの。
知らないのも無理はない。
時計屋の店員よりも、コレクターの方がG-SHOCKに詳しいのと同じだ。

その"竜馬で勝負"という長崎をめざす。
早朝の佐世保は快晴。
恐らくこの先の長崎も晴れていると容易に想像できる。海は凪いでいて軍艦島への上陸は叶ったも同然。
日頃のおこないがよかったか、晴れ男の面目躍如か。だがそんな楽観論をぐっと飲み込んで、静かな心でいた。

軍艦島上陸クルーズは朝 9:00 出航。
駐車場を確保するために8:00までには港に着いておきたい。そのために、この旅一番の早起きである。

幌を開けて、西九州自動車道から長崎自動車道を走る。
オープンカーを買うと、いつも幌を開けて走るのかと思っていたが、滅多に開けることはない。
駐車する時は防犯のために幌を閉める。
開閉は手動。一度クルマを降りなければならない。

雨が降る気配がない。
直射日光がきつくない。
今日のようにある程度まとまった距離を走る。
様々な条件が揃わないと、開けるのは億劫なのである。
結局、4300kmも走ったこの旅で、オープンで走ったのはこの1時間 50kmだけだった。

幌を開けると、クルマは応接間が走っているような「乗用車」から「バイク」に変わる。
猛烈な風の音を聞いていると、走りが戦闘的になる。
佐世保は九州の西の端。ということは日本の西端。
夜の日が長い分、朝は遅い。
それでも 7:00を回ると日射しが強くなってきたので、大村湾PAで幌を閉める。
大村湾を臨む絶景スポットと聞いていたが、それは上り側のこと。下りのPAからはほとんど海は見えない。
名物の「びわソフト」は復路に回して、ここは先を急ぐ。

民主党が政権をとってから高速道路の「4車線化凍結」という話題が出ているが、あれは「片側2車線化」のこと。
佐世保から武雄までの西九州道は片側 1車線。
それでも渋滞しているのは見たことがない。
武雄から長崎へ向かう長崎自動車道は片側2車線。
いつも空いている。
お盆が近い平日だが、今日もそれは変わらない。
高速道路は1000円ではないが、今は平日でも割引があって安い。
でもそれは、ETCの請求が来てから知った。

高速1000円で行く東京-九州の旅日記

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