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2009年10月31日 (土)

落札金額に3000円以上の差が生じた場合、2位の落札者は無効とさせていただいております

11月11日、東京国際フォーラムで陽水を見る。
そこにとことんこだわって、ヤフオクへの参戦を決めた。
チケットをプレイガイドやファンクラブ以外で買うのは初めてである。

"井上陽水 東京国際フォーラム"
で検索をかける。その中から1階前方 いくつかの良席出品をウォッチリストに入れていく。

そのほとんどに不思議な注意書きを見つけた。

落札金額に3000円以上の差が生じた場合、2位の落札者は無効とさせていただいております

 よくよくしらべると、これはYAHOO! オークションでチケット転売業者が謳う独自のルール。
 Yahoo!のルールではなく、業者がその取引について付けている落札金額についての制約である。

 コンサートチケットの大半は2枚ペアで出品されている。
 数量2以上の出品において、1位2位が共に数量1の入札者の場合、2位入札者にこの "制約" が適用される。

【 例 】
商品:コンサートチケット
数量:2
   ↓
落札者の順位
1位 20,000円 数量1
2位 17,000円 数量1 ←無効 

 出品者がこの "制約" を持ち出す理由は次の通り。
 数量1の入札者が1位の場合、数量2の入札者が2番目に高い金額をつけていても、数量が揃わないため落札者にならない。
 複数数量入札では、その個数での取引が不可能な場合、それ未満の個数でも取引するかどうかを選択できる。コンサートチケットの場合、複数数量入札者は概ね「取引しない」を選択する。
 そこで、Yahoo!のシステムでは次に高い金額をつけた数量1の入札者を「落札者」としている。
 ゆえに、2位落札者はシステム上は2位だが、実際の入札金額は3位以下である。
 出品者としては、残ったチケットを再出品した方が、2位落札者に売るよりも高く売れる可能性があるので、このようなルールを勝手に謳うのである。

【 例 】
商品:コンサートチケット
数量:2
   ↓
落札者の順位
1位 20,000円 数量1
2位 17,000円 数量1
3位 19,500円 数量2 取引不成立 

 今回、最初の入札案件で、まさにこのルールにはまった。
 オークションが残り6時間となった時「高値更新」のメールが届いた。
 数量2の入札者が僕よりも高値をつけて1位となったのだ。
 この時点で、それ以上応札つもりはなかったので、諦めていた。

 ところが、数時間後に「現在の最高値」のメールが届いた。
 別の数量1の入札者が登場して、最高値をつけたのである。
 応札もしていないのに、落札圏内に復帰するのは初体験だ。
 数量2の入札者は結局、金額では2位に終わり取引不成立。
 僕が2位となり「落札通知メール」が届いた。

 だが、落札者ではあるものの、出品者のルールでは落札者ではない。
 かと言って放っておくと、連絡がなかったと悪い評価をつけられると困る。

「取引ルールを読み、取引不成立であることを了解しています」
 と丁重な取引連絡を送信して、その案件を終えた。

つづく

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