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2009年10月22日 (木)

党を動かす方が早いでね

 9月中旬、河村たかしは山田宏・東京都杉並区長からの誘いで「首長連合」への参加を決めた。

 「首長連合」とは、橋下徹大阪府知事、横浜市長職を任期途中で投げ出した中田宏らが発足させた団体。
 より大きな地方権限の獲得を目指して、国会の政党に対して地域政党の設立を視野に入れいている。

 「党を動かす方が早いでね」

 河村たかしは我が信念に基づいて、信じる道を進んでいる。
 そして、国の政権を担う民主党に籍を置いている。
 海のものとも山のものともつかぬ首長連合に参加する必要はないのだが、趣向が違う政治革命に一肌脱ぐのはやぶさかでないというところだろう。

 河村たかしは橋本徹に対して
「国からの地方分権を求めるのもいいが、自分のところで地域内分権をやらなきゃいけない」と応えている。

 地方の首長には二つの使命がある。

・地域内の政治
・国との交渉

 国とはなんだ?
 地方とはなんだ?

 日本は法治国家であり、コクミンの生活は法律に基づいている。
 条例もローカルルールも、下敷きは法律に規定されていて逸脱できない。
 法律に基づかないものはない。

 その法律を決めるのは「唯一の立法機関」である国会。
 では国会を国と言うが、地方は国ではないのか。
 そうではない。
 国会も地方も同じ国。

 国と対峙して予算を分捕れば話は速い。
 ただ、そんな大雑把な「国と地方の戦争」をやっている場合か。
 首長連合をつくった人たちは、地方が疲弊して待ったなしなんだと言うのだろう。
 だが、まったなしは地方の集合体である国のこと。

 もしも、誰かが疲弊した地方の分までオイシイ思いをしているのならば、それを糾すのが筋。
 そして、それは内閣と国会の仕事だ。

 戦う相手、いや戦う場所がマ違っている。
 法律を作って戦うには、地方で悠長なことをやっていないで国会に身を置くことだ。
 地方に身を置く責任者としてメインの活動は、国との交渉ではない。

 横浜市民は、住基ネット不接続でよけいにかかった費用についての総括、市長職を投げ出した理由を中田宏からまだ聞いていない。

【 河村たかしを追っかけるがね 】 は、毎週木曜日に掲載しています。

河村たかしを追っかけるがね 目次
http://silabel.o.oo7.jp/kyoyo/kawamura_index.html

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